新日鉄エンジニアリング 国内初、食品廃棄物のバイオ燃料化プラントを販売

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新日鉄エンジニアリングは、国内で初めて、事業系・家庭系の食品廃棄物からエタノールを製造するプラントを開発・商品化し、自治体や大手排出事業者向けに販売を開始すると発表した。本プラントは、分別収集された食品廃棄物を破砕選別・糖化・発酵・蒸留し、JASO規格に適合するエタノールを製造するもの。製造されたエタノールは、ガソリンに混合し、自動車の燃料として使用できる。本プラントをごみ処理施設に導入するに当たり、コスト増となる食品廃棄物の分別収集方式への対応が課題となるが、同社では、CO2の排出削減や効率的なごみ処理システムの構築などを訴求ポイントに拡販を図っていく考えだ。

本プラントの開発は、NEDOの委託を受け、北九州市・西原商事の協力を得て、5年間の『食品廃棄物エタノール化リサイクルシステム実験事業』として行われた。同実験事業では、事業系・家庭系の食品廃棄物を1日約10t(乾燥重量で約2.9t)収集して原料とし、エタノールを1日約500L製造。そのエタノールを現地でガソリンに3%混合したバイオ燃料E3として使用し、北九州市公用車と同社業務用車約20台での走行試験を行った。また、エタノール以外に、食品廃棄物中の植物油や動物油から1日約700kgの回収油(A重油相当)も製造し、回収油を含め、高いエネルギー収率を達成した。

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