東京都港区、コミュニティバス路線を活用したEVバス運行の実証実験を開始

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東京都港区は、コミュニティバス「ちぃばす」路線を活用した、電気自動車(EV)バス運行の実証実験を開始することを発表した。芝浦車庫に超急速充電器を設置し、EVバスに改造した「ちぃばす」を運行して検証に必要なデータ等を収集する。

検証内容は「ディーゼル給油と同等の5分程度の時間での超急速充電と運行管理と連携した充電量管理による過密スケジュール運行の可能性」と「車載電池の残寿命監視と給電時の定置用蓄電池としてリユースすることによる事業コストの改善の可能性」の2点。今後、実施内容等をさらに精査し、2013年度の実証運行を目指す。

地球温暖化問題に配慮した交通手段としてEVに注目が集まっているが、このEVを短い停車時間で連続運行を行うコミュニティバスに導入することは、充電にあわせて運行スケジュールを調整することが難しいことや、電池の搭載に伴うコスト高など様々な課題があり、実現が困難なのが現状だ。

しかし、ディーゼル給油と同等の充電時間で運転が可能となる技術や、自動車に搭載して使えなくなった電池を定置用の蓄電池として再使用する技術を実際の運行で活用できれば、運行スケジュールやコスト等の課題を解決し、EVのコミュニティバスを広く普及させることができる。

そのため、港区は超急速充電が可能な電池技術を有する東芝とちぃばすの路線を活用して、EVバスを運行する実証実験を環境省に提案し、「平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業」として採択された。

参考:港区 - コミュニティバス「ちぃばす」路線を活用した、電気自動車バス運行の実証実験が、環境省の「平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業」として実施されることになりました

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