ソニー、蓄電システムの米国安全規格認証を取得 世界初

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ソニーは、2011年4月から発売した蓄電モジュールと、2012年1月から発売した充放電制御および蓄電池の保護を行うコントローラーの組み合わせによる蓄電システムについて、国際的な第三者試験・認証機関であるUL(アメリカ保険業者安全試験所)から据置型蓄電池の安全規格「UL Subject 1973」の認証を取得したことを発表した。同規格における蓄電システムとしてのUL認証取得は世界初。また、蓄電モジュール単体においても、同UL認証を取得した。

ソニーは今回の認証取得を受け、蓄電池・蓄電システムの安全性と信頼性の高さをより一層アピールするとともに、据置型蓄電池市場の拡大など国際的な市場進出を目指したい考えだ。

これまでリチウムイオン二次電池に関する安全規格は、主にモバイル機器用途を対象として発行されていた。一方、近年の市場動向として、企業や携帯電話基地局の電源バックアップ用途、あるいは省エネやピークシフト等を目的としたスマートグリッド用途等に対応する大型の据置型蓄電池市場が拡大している。

このような状況のなか、米国の独立した安全科学機関であるULが、2010年10月に新たにリチウムイオン二次電池を搭載する据置型蓄電池の安全規格「UL Subject 1973」を開発。ソニーの蓄電システムと蓄電モジュールは、いち早くその規格への適合性評価を受け、今回、安全性ならびに性能の適合が証明されたことになる。

なお、今回UL認証を取得した蓄電システムと蓄電モジュールは、日本国内の安全規格「SBA(電池工業会規格)」も取得。また、環境共創イニシアチブの補助金交付対象製品としても認められている。

ULは、117年以上の歴史を有する世界トップクラスの独立した安全科学機関。世界46カ国以上に9000名を超えるスタッフを有し、「製品安全」「環境」「ライフ&ヘルス」「セミナー・情報提供」「検査・検証サービス」の5つの事業部門を設置し、公共安全に向けた活動を展開している。

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