東京都荒川区、非常用電源登録制度「街なかメガソーラー」開始 太陽光補助金1.5倍に

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東京都荒川区は、地球温暖化対策・再生可能エネルギー利用と防災まちづくりを目的に、区民・事業者の「街なかメガソーラー」登録制度を実施する。

荒川区では、これまでも区民・事業者が自宅の屋根や事業所に太陽光発電システムを設置する場合、「エコ助成」として設置費用に対する助成を行ってきたが、今回、街なかメガソーラーに登録したうえ、新たに太陽光発電システムを設置し、災害停電時の非常用電源として電力を提供できる区民に対して、通常の助成額を1.5倍に増額することにした。通常の助成金の額は2万円/kWだったが、登録を行う場合3万円/kWとなる。取組期間は、平成24年度~平成26年度。

東日本大震災の影響により電力不足が心配されるなか、都市部においては、太陽光発電の有効利用が期待されている。荒川区では、太陽光発電の導入促進にあたり、下町ならではの共助の精神を生かした区民参加の方式を取り入れる。

具体的には、メガソーラー発電所と同規模の1000kWの発電効果を荒川区内で実現しようという試みを開始。あわせて、震災時の経験を踏まえて、太陽光発電の特性を生かし災害時の補完用電源として活用する。

また、太陽光発電普及推進協議会(仮称)を設立し、区を上げて太陽光発電等のより一層の普及と今後の活用について検討する。区施設へも太陽光発電システムを積極的に設置。平成24年度は50kWを避難所となる施設を優先的に設置する。設置の費用の一部については寄附制度を創設し、区全体の太陽光発電と災害時の電源確保を推進していく。

なお、荒川区は4月3日より、区民、事業者による地球温暖化の防止及びヒートアイランド対策の促進を目的として、太陽光発電・屋上緑化等の施工の費用の一部を助成する「エコ助成金交付制度」を開始した。

助成の対象となるのは「太陽光発電システム機器」「屋上緑化・壁面緑化」「雨水貯水槽」「家庭用燃料電池装置(エネファーム)」「ガスエンジン給湯器(エコウィル)」「太陽熱ソーラーシステム・太陽熱温水器」「省エネルギー設備」。助成限度額は「太陽光発電システム機器設置」「屋上緑化施工」「雨水貯水槽設置」が30万円、「太陽熱ソーラーシステム設置」が20万円、「太陽熱温水器設置」が8万円などとなっている。

参考:荒川区 - 街なかメガソーラー ~みんなの発電所計画~

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