京セラ、住宅向け太陽光新システム 6つの運転モード
京セラは、家庭向けに太陽光発電と高耐久・大容量のリチウムイオン蓄電システムを組み合わせた新システムの販売を開始すると発表した。4月1日より順次受注を開始し、7月中旬より出荷を始める。また、合わせて、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)の導入による家庭内エネルギーの「見える化」についても提案していく。
新システムは、太陽光発電システムと蓄電システムを連系し、通常は安価な深夜電力を蓄電し昼間に利用することで、太陽光で発電した電気の売電量を増加させる“押し上げ効果”が期待できるシステム。「太陽光売電優先」「深夜電力活用」「ピーク抑制」など、顧客の生活パターンやニーズに合わせて、蓄電する時間帯などを選べる6つの運転モードを搭載した。
一方、停電時は自動的に蓄電池からの電力供給に切り替わり、大容量7.2kWhの蓄電池をいかし、冷蔵庫、テレビなど生活に必要な電気製品を同時に最大12時間連続使用できる。また、晴天時であれば太陽光発電システムの自立運転機能によって、太陽光で発電した電気を使用できるため長時間に及ぶ停電にも対応する。
同社の独自技術を活かしたHEMSとの組み合わせにより、パソコン、テレビ、スマートフォンなどで、太陽電池の発電量や蓄電池の充放電状況など家庭内エネルギーの状況の「見える化」を図ることで、画面上で一元管理することでエネルギーの効率運用についても提案する。
太陽光発電システム(4.03kW)に蓄電システムのみをセットした標準システムの希望小売価格(税・工事費別)は492万6,000円。初年度は1万セットの販売を目指す。なお、受注・販売は同社の太陽光発電システム国内販売会社である京セラソーラーコーポレーションが行う。
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