東京都千代田区に太陽光発電、水再利用システムを導入した環境性能ビル登場

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三井住友海上火災保険は、2013年に予定している本社ビル統合事業の一環として、東京・千代田区に新たに完成した「駿河台新館」の使用を5月1日より開始した。同館は、最新の省エネ技術を採用した都内トップクラスの環境性能ビルで、一般オフィスビルのエネルギー消費量と比較して37.6%のエネルギー削減を実現。また、災害時における事業継続性の確保のため、高い耐震性と停電・断水等に備える各種設備・システムを有する。あわせて、周辺住民や帰宅困難者の一時避難場所としても活用できる。

具体的には、屋上に最大出力30kWの太陽電池パネルを設置。また、水の再利用ため、雨水、雑排水、厨房排水を原水とする排水再利用システムを採用。事務所の照明は、明るさセンサーによる自動調光と人感センサーによる自動点滅。さらに、駿河台周辺の大型施設へ空調用の冷水・温水を供給する地域冷暖房施設を設置。建物の外側はさらにガラスで覆い、外壁とガラスの間に設けた空間を換気するダブルスキン外装により、夏の熱負荷削減と冬の断熱効果向上を図る。

同館の敷地には、生物多様性の観点から鳥や蝶が好む樹種を植栽しており、皇居と上野公園をつなぐエコロジカル・ネットワークの形成を目指す。駿河台ビル改修後の2013年には、二つのビルの総敷地面積17,387m2のうち、7,154m2を緑化する予定。

同館横には、環境に関する情報発信や地域交流のための施設「ECOM駿河台」を設置。名称のECOMは、『環境:Eco』+『コミュニケーション:Communication』を表現している。建物の1階にはオーガニックカフェが入居し、2階はコミュニケーションスペースとして各種イベント等に活用する方針。

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