関西電力は中部電力とともに、中西日本での風力発電拡大に向けて、地域間連系線を活用し、北陸電力および四国電力から受電することで、北陸・四国エリアにおける風力発電を拡大する取り組みに着手すると発表した。これに伴い、関西電力、北陸電力および四国電力は、淡路島南部などで風力発電の系統連系受付を行う。
今回の取り組みは、風力の出力変動に対応する調整力を確保するために、北陸電力および四国電力から、中部電力および関西電力に対して、それぞれ最大25万kW、20万kWの電力を送電するとともに、風力発電の出力制御技術を組み合わせることで、風力発電の導入拡大を図るもの。四国電力では、これらが初の取り組みとなることから実証試験として位置づけ、技術面の確認を行う計画だ。
四国電力では、風力発電の導入量を概ね倍増となる20万kW拡大することを決定。四国(受付規模20kW)および淡路島南部で風力発電事業を検討している風力事業者を対象に、6月22日、風力発電の系統連系受付に関する説明会を開催する。淡路島南部地域では、四国電力の系統から送られてきた電気を関西電力が供給しており、同地域における風力発電の系統連系については、四国電力の系統に影響を与えることになる。そのため、本地域での風力発電の系統連系受付について、関西電力が四国電力での風力発電の拡大に併せて実施することを決め、四国電力が受付を行う。