水産総合研究センター、栽培漁業に不可欠なワムシ培養で新システム、廃水ゼロへ

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※画像はイメージです
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水産総合研究センターは、栽培漁業において不可欠なワムシ大量培養において、廃水をまったく出さず、コスト削減を実現する閉鎖循環式ワムシ連続培養システムを開発したと発表した。本システムの利用により、これまで30日間で約2万~12万リットル出ていた廃水をゼロとすることができる。

栽培漁業とは、魚介類の稚仔(種苗)を人為的な環境下で育てて放流し、海の魚を増やして獲るシステムのことをいう。動物プランクトン「シオミズツボワムシ(ワムシ)」は海産魚類の種苗生産に欠かせない初期餌料であるが、これまでのワムシの大量培養では培養過程でワムシの糞や死骸等の有機物を含む培養廃水が発生するため、廃水の処理施設やその機能維持に費用がかかっていた。

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