NTTスマイルエナジーとグラモは、日本で初めて、遠隔リモコンを用いた家電の一斉制御によるデマンドレスポンスのトライアル「1kW LOVE」を実施することを発表した。これによりデマンドレスポンスの効果の測定やサービス性の検証等を行い、ICTを活用した新たなエネルギー関連サービスの提供に取り組む。実施期間は、7月2日から9月28日まで。対象は、関西地区を中心とした約300世帯。
デマンドレスポンスは、電力不足が予想されるピーク時間帯に電力価格が高くなるように料金を設定したり、節電した分だけポイントを還元するなどのサービスを提供することで、ピーク需要の削減を促進する方式。
今回のトライアルでは、NTTスマイルエナジーが提供するサービス「エコめがね」と、グラモが提供する「iRemocon」を活用。NTTスマイルエナジーは、電力不足が懸念される日のピーク時間帯に、一斉に節電依頼を行い、遠隔からのエアコン制御を行ったり、自発的な節電を促す。多くの世帯で一斉に節電すれば、ピーク電力の抑制につながり、仮に1kWの節電が1000世帯集まれば1MW相当の発電と同等の価値があるといえる。