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三井物産、バイオマス由来の化学品原料生産でカナダ企業と合弁設立

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三井物産は、カナダのバイオ化学品ベンチャー企業であるバイオアンバーインクと協業し、バイオ化学品事業に参画すると発表した。両社は、世界初となるバイオコハク酸の製造事業を行うことで合意し、新会社設立の合弁契約書を締結した。

バイオコハク酸は、今後、バイオプラスチックや化学品中間体などの分野で、需要拡大が見込まれており、多くの企業が開発に力を入れている。三井物産は、今回、バイオコハク酸事業が将来にわたって成長が見込めると判断し、商業プラントへの投資を決定した。

本事業では、再生可能なバイオマス資源から、コスト競争力のあるバイオコハク酸を製造し、生分解性樹脂、ポリウレタンの分野を始めとした様々な用途でのバイオマス由来の化学品(グリーンケミカル)の普及促進を目指している。将来的には、今後ますます成長が期待される、1,4ブタンジオール(BDO)、テトラヒドロフラン(THF)などバイオコハク酸を原料とした誘導品の製造を行っていく計画だ。

三井物産とバイオアンバー社は、2013年初めに稼働予定のカナダの第1号プラントに続き、タイに第2号プラント、さらにブラジルあるいは北米での第3号プラント建設も視野に入れる。3プラント合計でのバイオコハク酸の製造量は16万4千トンとなる。また、第2号プラントにおいては、三菱化学とタイPTT Public Company Limitedとの合弁会社(PTT MCC バイオケム)との提携も検討している。

三井物産は、バイオアンバー社に対して、2009年の創業期に投資後、取締役の派遣など経営への参画や増資に応じ支援するとともに、アジアでのバイオコハク酸の独占的プレマーケティング活動を行ってきた。

同社では、化学品原料の多様化と環境負荷の低い化学品の普及に向けて、化石資源からバイオマス資源への移行に1990年代初めから注目。近年はパームオイルなどの油脂、サトウキビなどの糖質、それらを原料にした化学品「グリーンケミカル」と呼ぶ領域への展開に注力している。マレーシア最大級のパーム農園事業会社であるKLK社とパームオイル由来の化学品製造事業における関係を強化するなど、具体的な取り組みを進めている。バイオマス資源から油脂、糖、中間体を経てグリーンケミカルを一貫製造するバリューチェーンの構築を積極的に進めていく方針を示している。

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