沖縄県は、IHIプラント建設、ゼネシス、横河電機と共同で、沖縄県海洋深層水研究所(久米島町)において、海洋深層水及び表層水を利用する発電(海洋温度差発電)の実証事業を開始する。2013年3月までに小型の実証設備を設置し稼働させ、将来の海洋温度差発電システムの実用化に向けて、発電コストを低減させる方法や同県海域に洋上型システム設置の可能性について検討する。
本事業は、同研究所が取水する海洋深層水及び表層水の一部を利用して行う。同研究所が取水する海洋深層水は、周辺の民間企業に分水され、養殖をはじめ、化粧品や食料品、飲料水の製造など地域の産業振興に活用されており、本事業も、海洋深層水の複合的利用の一環と位置づけられている。