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ユニオン昭和、セシウムを吸着した使用済み不溶性フェロシアン化物の処理方法を開発

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昭和電工と米国UOP社(米国イリノイ州)の合弁会社であるユニオン昭和(東京都港区)は、放射性セシウムを吸着した使用済み不溶性フェロシアン化物の新規の加熱処理方法と、不溶性フェロシアン化物で捕捉された放射性セシウムを封じ込める方法を開発したと発表した。

不溶性フェロシアン化物は、東日本大震災に伴う福島第一原発事故時に発生した放射性セシウム(元素記号:Cs)の吸着・除去剤として利用されている。同社は、東北大学大学院工学研究科・三村均教授の指導の下、使用済み不溶性フェロシアン化物とゼオライトの混合物を非還元性雰囲気の下で加熱処理することにより、不溶性フェロシアン化物の熱分解により揮発したセシウムが高比表面積のゼオライトに捕捉され、セシウムが外部に放出されないことを確認し、安定的に固化することに成功した。また、放射性セシウムを吸着したゼオライトは高温加熱処理によりガラス化することで放射性セシウムの封じ込めが可能となり、長期安定保管される。

不溶性フェロシアン化物はセシウムに対する選択性が高く、塩分濃度が高い汚染放射性冷却水中においてもセシウムの吸着率が低下せずに高い吸着容量を保持するという特長がある。しかし、放射性セシウムを吸着した使用済み不溶性フェロシアン化物は加熱すると熱分解して放射性セシウムが揮発し、また還元性雰囲気(酸素を奪われる反応等)では有毒のシアンガスが発生するため従来法による焼成固化ができなかった。そこで、新規の焼成固化法を開発し、長期安定保管のために、不溶性フェロシアン化物で捕捉された放射性セシウムを封じ込める方法の開発が求められていた。

ユニオン昭和は、福島第一原子力発電所や米国スリーマイル島事故の汚染水処理に実績のある米国UOP社のゼオライト等の無機性イオン交換剤を扱っている。また、ユニオン昭和四日市工場においても、放射性核物質除去剤の製造・開発を行っている。

今回成功した安定固化法は不溶性フェロシアン化物を事前に担持したゼオライトにも適用が可能であることを確認している。加えて、ストロンチウム(元素記号:Sr)やコバルト(元素記号:Co)を選択的に吸着するゼオライトに、セシウムを吸着する不溶性フェロシアン化物を担持した吸着剤についても開発を終えており、目下、放射性物質の吸着や安定固化を最終的に確認しているところだ。

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