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日立、石炭火力発電のCO2排出を削減する、石炭ガス化の実験設備を受注

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日立、石炭火力発電のCO2排出を削減する、石炭ガス化の実験設備を受注

日立製作所は、大崎クールジェン(OCG)から、酸素吹石炭ガス化複合発電技術の大型実証試験「大崎クールジェンプロジェクト」向けに、主要設備である「石炭ガス化設備」及び「複合発電設備」を受注したと発表した。

今回受注した主要設備は、ガス化炉などの「石炭ガス化設備」のほか「ガスタービン」「蒸気タービン」「排熱回収ボイラー」「発電機」などの複合発電設備で、多目的石炭ガス製造技術開発(EAGLE)で得られた知見や技術が適用されている。ガスタービンについては、日立が独自開発した「高効率ガスタービンH-80」を採用し、ガス化炉と排熱回収ボイラーについては、日立のグループ会社であるバブコック日立が担当。実証試験設備の建設開始は2013年を予定している。

供給面の安定性と経済性に優れている石炭は、世界の基幹電源である石炭火力発電用の燃料として広く使用されているが、CO2排出量が多いため、発電設備のさらなる高効率化、CO2排出量削減が重要な課題となっている。こうした課題を解決するクリーンコールテクノロジーの一つとして、石炭を高温高圧のガス化炉で可燃性ガスに転換し、そのガスを燃料としてガスタービンと蒸気タービンによる複合発電を行う「石炭ガス化複合発電」がある。なかでも「酸素吹石炭ガス化複合発電」は、石炭をガス化する際に酸素を使用する方式であり、複合発電の高効率化に対応しやすい発電技術とされている。

大崎クールジェンプロジェクトは、中国電力と電源開発が共同出資するOCGが、酸素吹石炭ガス化複合発電技術の実用化をめざし、経済産業省の補助金を得て実施する酸素吹石炭ガス化複合発電技術の大型実証試験。同プロジェクトは2012年から開始され、第一段階として170MW級の実証試験設備を建設し、システムとしての信頼性・経済性・運用性等が検証される予定。第二段階では、最新のCO2分離回収技術の適用試験による検証が計画されている。将来的には、さらなる高効率化をめざし、燃料電池と組み合わせる石炭ガス化燃料電池複合発電への展開も期待されている。

日立は、1980年代からガス化炉の開発に取り組んでおり、電源開発が新エネルギー・産業技術総合開発機構と経産省から支援を受けて1995年から実施しているEAGLE向けに試験設備一式を納入しているほか、試験運転支援を行ってきた実績がある。

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