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住友化学・住友商事など、CO2分離事業に参入 膜分離法で省エネ・低コスト

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住友化学、住友商事およびルネッサンス・エナジー・リサーチは、CO2を選択的に透過する膜(CO2選択透過膜)を用いた「膜分離法」によるCO2分離事業への参入に向け、合弁会社を設立する。新会社は2012年内に設立する予定。その後、さまざまな用途に適した膜の技術開発をはじめ、量産体制や事業モデルの確立などの検討や実証試験を進め、1年以内を目途に本格的な事業化を目指す。

CO2を分離する技術は、主に水素の製造や天然ガスの精製において、目的のガスからCO2を除去するために使われている。現在実用化されている「化学吸収法」や「物理吸収法」などのCO2分離技術は、多くの熱エネルギーや大型の設備が必要なため、低コスト化が大きな課題となっている。CO2選択透過膜を用いた「膜分離法」は、プロセスがよりシンプルで、エネルギー消費とコストの大幅に削減できる技術として期待されている。

3社は、ルネッサンス社がNEDOや近畿経済産業局の支援を得て開発したCO2選択透過膜をもとに、「膜分離法」について技術的検討や市場調査を行ってきた。その結果、世界最高水準の分離能力を有するCO2選択透過膜の開発に成功しその優位性が確認できたことから、今回、新会社を設立し、事業化に向けた本格的な取り組みを進めていくことで合意した。新会社の資本金は8億円。出資比率は、住友化学47.5%、住友商事47.5%、ルネッサンス社5%。

現在、CO2分離事業の市場規模は世界全体で年間約3兆円と推定されているが、今後新興国の経済発展や中小ガス田開発の増加などに伴い、一層の拡大が見込まれている。さらに温室効果ガス削減の有望技術であるCCS(CO2を回収し、地中に貯留する技術)に関しても、コストの過半を占めるといわれるCO2の分離・回収コストを抑えるという観点から「膜分離法」が期待されており、今回開発されたCO2選択透過膜は、その実用化にも大きく貢献できると捉えている。

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