住友化学・住友商事など、CO2分離事業に参入 膜分離法で省エネ・低コスト

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住友化学、住友商事およびルネッサンス・エナジー・リサーチは、CO2を選択的に透過する膜(CO2選択透過膜)を用いた「膜分離法」によるCO2分離事業への参入に向け、合弁会社を設立する。新会社は2012年内に設立する予定。その後、さまざまな用途に適した膜の技術開発をはじめ、量産体制や事業モデルの確立などの検討や実証試験を進め、1年以内を目途に本格的な事業化を目指す。

CO2を分離する技術は、主に水素の製造や天然ガスの精製において、目的のガスからCO2を除去するために使われている。現在実用化されている「化学吸収法」や「物理吸収法」などのCO2分離技術は、多くの熱エネルギーや大型の設備が必要なため、低コスト化が大きな課題となっている。CO2選択透過膜を用いた「膜分離法」は、プロセスがよりシンプルで、エネルギー消費とコストの大幅に削減できる技術として期待されている。

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