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レポート:米国の太陽光発電ファイナンスを再想像する

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レポート:米国の太陽光発電ファイナンスを再想像する

(9月20日、ブルームバーグ)

これまで、米国の太陽光発電プロジェクトへの資金供給は、主にエネルギー関連の企業、銀行、および連邦政府の組み合わせによって担われてきたが、状況は急速に変わりつつある。

第三者金融に重点を置いた新しいビジネスモデルが生まれてきた。機関投資家を初めとする新しい投資家たちが参入を始めている。そして、プロジェクト債券を初めとする証券など、より大きい資本市場から資金を調達するための新しい金融手段が導入されつつある。

このレポートは、Reznick Group の依頼でブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが作成したもので、米国の太陽光発電への資金供給に現在生じつつある変革について記述している。市場の現状、将来の動向、およびこの重要な変化の背後にある事情が分析されている。

  • 米国の太陽光発電の成長を維持するには、現在よりはるかに多くの投資が必要である。米国の太陽電池プロジェクトへのアセットファイナンスは、2004年以降年間58%の総合成長率で増加しており、2011年には過去最高の211億ドルに達した。これには、財務省補助金プログラムの1年間の延長が寄与している。しかし、今後9年間(2012~2020年)の米国での太陽電池導入資金としては、年間平均で約69億ドルが必要となる。
  • これまでの主役が果たす役割は縮小していく。主にEUにおける規制のために、銀行が長期の貸付を提供するのは従来より困難になる。米国では、エネルギー省の債券保証プログラムの終了により、連邦政府による直接の補助が減少した。
  • 新しいモデルが生まれつつある。分散型発電による技術革新の進行により、太陽光発電の導入の新しいモデルが実現し始めている。太陽光発電システムの初期コストを負担できる家庭は多くないので、初期負担なしで太陽光発電を導入できる第三者融資モデルが利用され始めた。このようなモデルは、投資家にとっても太陽光発電を支援する機会の多様化につながる。
  • 新しい種類の投資家が関心を示し始めている。保険会社や年金基金といった機関投資家は、長期的責任に適合する安定した長寿命の資産を求めている。一部の電力会社は、分散型発電による収益の減少を埋め合わせるために太陽光発電をポートフォリオに入れることを検討している。開発側では、インフラストラクチャファンドは太陽光発電プロジェクトを実現させることで目標の収益が得られる。
  • 新しい金融手段が形を取りつつある。これらの手法は、開発事業者が資本市場を利用できるようにすることで、太陽光発電プロジェクト投資の流動性を高めることを目的としている。具体的な方式としては、プロジェクト債券、太陽光発電不動産投資信託(S-REIT)、上場太陽光プロジェクト所有権ファンド(「yieldco」)などが挙げられる。
  • 資本コストは低下していく。太陽光発電機器の価格は2011年初頭から半分以下に下落したが、金融コストもそれに劣らず重要である。太陽光発電プロジェクトの開発、建設、稼働、長期的な資産運用というライフサイクルに、新しい金融手段や新しい投資家が加わることで、資本、借入、および潜在的にはタックスエクイティのコストまでが低下することが期待できる。
  • これは現在起きていることである。機関投資家は太陽光発電債券をすでに購入している。上場された再生可能エネルギー資産ファンドはすでに存在する。太陽光発電ポートフォリオは証券化可能な状態にある。そして年金基金は再生可能エネルギー資産の購入と所有に意欲を示している。
  • 政策によって変化が促進される可能性がある。調査対象の投資家たちは、より強力なSRECプログラム、新しい標準、より柔軟な税額控除、およびS-REITのような認可された流動性の高い投資手段を求めている。

なお、当ホワイトペーパー(全文)は弊社ウェブサイトからダウンロード可能となっております。

記事内容お問い合わせ先:sales.bnef@bloomberg.net

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