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東京ガス・三浦工業、生産工程で排出される廃温水を蒸気に変換する装置を開発

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東京ガス・三浦工業、生産工程で排出される廃温水を蒸気に変換する装置を開発

東京ガスと三浦工業は、工場の生産工程等で排出される使用しきれない廃温水を蒸気に変換する「廃温水熱利用蒸気発生装置(VS-400M)」を共同で開発した。本装置では、従来のシステムでは個別に設置していた熱交換器と圧力容器(フラッシュタンク)を一体化した。これによって、標準的な場合で約6割の設置スペースを削減するとともに、施工性を向上させ施工費の低減を図った。

三浦工業は、来年4月から本装置の販売を開始する。生産工程で発生する廃温水を蒸気として回収する提案を全国の工場向けに実施し、年間20台の販売目標を掲げる。

蒸気を多用する工場等では、廃温水を蒸発させて低圧蒸気として再利用する方法の1つとして、熱交換器と圧力容器を組み合わせたシステムを導入している。

従来のシステムでは、まず熱交換器を使って廃温水で給水を温め、温めた水を圧力容器に送り、そこで蒸発をさせることで蒸気を発生させる。本装置では、効率の高い熱交換器を圧力容器内部に装備して一体化し、熱交換器を内蔵した圧力容器(蒸発部)の内部で廃温水から水に熱を伝えることで効率よく蒸気を発生させることができる。

高効率な熱交換器と圧力容器の一体化により、省スペース、施工費の削減を実現。また、本装置は、「小型圧力容器」の範囲内の圧力容器を4つ組み合わせることで、従来は「第一種圧力容器」でなければ得られなかった量の蒸気を「小型圧力容器」として発生させることができるため、「第一種圧力容器」で義務付けられた年に1度の性能検査等が不要となり、維持管理費も削減できる。

東京ガスと三浦工業は今後、本装置を活用し、ガスエンジンコージェネレーションシステムの廃熱を温水ではなく蒸気として回収するシステムの開発に取り組む。従来よりも高温の温水を回収できるガスエンジン、および少ない動力で蒸気を昇圧する蒸気圧縮機を開発し、本装置と組み合わせることで、ガスエンジンコージェネレーションシステムの廃熱を、温水ではなく蒸気として、効率よく回収することができると見込んでいる。

工場においては、温水の利用用途が限られている一方で、蒸気は加熱や殺菌等の生産工程に幅広く利用できる。ガスエンジンコージェネレーションシステムでは、発電する際に生じる廃熱を蒸気と温水に分けて回収するが、回収した温水も本装置を活用して蒸気に変換することで、廃熱から得られる蒸気量を増大することができる。

なお、本装置は、2012年11月20日から22日までに東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催するエネルギーソリューション総合展「熱電プラザ2012」で展示される。

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