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太陽光パネルからの落雪事故に注意、国民生活センターが呼び掛け

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太陽光パネルからの落雪事故に注意、国民生活センターが呼び掛け

国民生活センターは、本格的な降雪シーズンを前に、「太陽エネルギー利用パネルからの落雪に注意を」と注意を喚起している。同センターでは、2011年2月にも同様の呼びかけを行っているが、その後も相談件数が増加しており、2011年度は63件と対前年度比で約2.3倍、2012年度(12月25日時点)は26件と、対前年同期比で約1.2倍であった。改めて注意を促すことで、事故の未然防止を図りたいとしている。

家庭用太陽光発電が普及し、設置世帯の増加に伴い、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、太陽エネルギー利用パネルに積もった雪が地上に落下し、近隣家屋や乗用車・庭木・倉庫などが破損するなどの事例が寄せられている。

また、「消費者トラブルメール箱」には、落雪により負傷したという情報が寄せられている。太陽光パネルの落雪事故に関する相談件数は、本格的な降雪シーズンとなる12月~3月に寄せられるものが、全体の約68%を占めている。ただ、販売時の商品説明や、設置工事におけるトラブルも含めれば、1年を通じた問題であると指摘する。

主な事例としては、「パネルからの落雪による負傷。妻と子供の頭上を直撃し、病院でムチ打ち症と診断された。大家も施工業者から『雪止めは設置してあるので、落雪対策は問題ない』と説明されたが、施工業者から謝罪や落雪対策の説明はない。施工にも原因があったと言えるのではないか」

「雪止めのない屋根から落雪。物置屋根が壊れる。人身事故になりかねず、このようなことが起こると分かっていれば契約しなかった。パネルを撤去して元通りにしてほしい」

「落雪が隣家のテラスを破壊。対策を講じたが、テラスに屋根からの落雪が跳ね返り、また隣家壁に衝突。メーカーに苦情を言ったが事業者のたらい回しにされた」等を紹介している。

国民生活センターは、一連の問題点として、下記の4点をあげる。

  1. パネル上を滑り出た積雪は、一般的な屋根に比して、遠くまで落下する
  2. 普段降雪の少ない地域ほど、パネルに落雪止めの処置を行っていない
  3. 都市部で設置するパネルほど、近隣被害が起きる可能性が高い
  4. パンフレットや取扱説明書に、落雪の危険性の記載や説明が不足している

また、消費者へのアドバイスとして、下記の4点をあげる。

  1. パネルは表面が滑りやすい構造になっているので、落雪の危険性があることを認識しておく。
  2. パネルの設置に際しては、積もった雪が落下する場所に、特に注意を払う必要がある。落下場所が自宅敷地内の場合、駐車場や倉庫などの位置を変更するなどの対策が必要である。特に住宅密集地では、隣家や路上の通行人の安全にも十分に配慮し、パネルの設置業者や、必要に応じ、建築当初の設計者、施工者とも相談した上で、対策を検討すること。
  3. すでにパネル設置済みの場合には、地域ごとの気候条件をふまえ、パネルの設置業者や、必要に応じ、建築当初の設計者、施工者とも相談した上で、必要な措置を検討すること。
  4. 落雪による事故防止には、パネル上の雪下ろしが有効ではあるが、パネル表面は滑りやすいので、雪下ろし作業時には特に注意を要する。また、作業はできれば複数人で行うこと。

【参考】
国民生活センター - 太陽エネルギー利用パネルからの落雪事故に注意

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