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NEDO、ミャンマーで籾殻ガス化発電の運用性を向上、実証事業を実施

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NEDO、ミャンマーで籾殻ガス化発電の運用性を向上、実証事業を実施

NEDOは、ミャンマーで籾殻ガス化発電の運用性を向上させるために研究協力事業を実施する。本事業の助成先としてバイオ燃料を採択した。

本事業では、精米所に設置された籾殻ガス化発電機が頻繁に停止する原因となっているタール混入を抑えるため、半炭化した籾殻燃料を個体のブリケット燃料(圧縮して固定化した燃料)に加工する装置やタールを除去するフィルター、排水浄化技術を複合させたシステムを導入・実証する。発電機能の停止頻度を減らすとともに、籾殻減容化、排水浄化の実現を目指す。

ミャンマー工業省・商業省は、同国内約3万カ所の精米所にこれらの技術の普及を目指すとともに、籾殻ガス化発電による余剰電力を近隣地域へ供給することで、無電化地域の電化を促進する。

本事業の実施期間は2012年11月~2013年2月。事業予算は約1.3億円(うちNEDO負担分:約0.9億円)。事業内容は、(1)半炭化ブリケット装置および試験用ガス化炉発電機導入/実証によるタール削減と籾殻減容化、(2)籾殻炭化物によるタール除去フィルターの開発/実証、(3)籾殻燃焼灰による排水浄化技術の開発/実証、(4)ミャンマー国内への普及計画検討、の4つを柱とする。なお、本事業ではミャンマー国工業省傘下の国営企業が製造するディーゼルエンジンと発電機を利用する予定。

同国最大の産業である農業はGDPの3分の1以上を占めており、特に生産量が多い米の残渣として、多くの籾殻が排出されている。籾殻はバイオマス資源として発電に利用することが可能であり、電化率が26%にとどまる同国において、特に系統電力網のない無電化地域では、籾殻を利用したバイオマスガス化発電は自立電源として期待されている。

一方で、同国の籾殻ガス化発電では、前述のタール混入の課題を有する。また、籾殻の発生量に対して貯蔵スペースが不足しており、特に地方の精米所では約3分の2にあたる籾殻は未利用のまま廃棄されている。加えて、ガス化発電機からの排出されるタール等を含む水は簡易な処理の後、近隣の川へ放流され、環境負荷が懸念されている。

なお、本事業は昨年1月にNEDOとミャンマー地方エネルギー開発委員会の間で締結したLOI(実施同意書)および昨年9月に経済産業省とミャンマー商業省の間で行われた政策対話に基づき実施されるもの。NEDOは今後もLOIを踏まえ事業実施の検討を進めていく。

【参考】
NEDO、カンボジアでバイオマス発電の実証開発事業に着手(2011/11/24)
NEDO - ミャンマーで籾殻ガス化発電の運用性向上事業を実施へ

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