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温泉水や工場排水を熱源にできる小型バイナリー発電装置(出力5.5kW)

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温泉水や工場排水を熱源にできる小型バイナリー発電装置(出力5.5kW)

アネスト岩田は、温泉水や工場排水を熱源とし、沸点の低い媒体を蒸発させて膨張機を作動させることで発電する「バイナリー発電装置」を開発した。

同装置の心臓部である膨張機には、同社が空気圧縮機市場や真空ポンプ市場で培ってきたスクロール技術を応用した専用機を採用。低出力でも高効率を維持しつつ、低速、低振動、低騒音を実現した。

送電端最大出力は5.5kWで、1分間あたり190リッター(一般的なバスタブ程度)の温水で発電できることから、温水量が少ない温泉地や中小の工場での導入が期待されている。

スクロール膨張機外観(試作機) - 環境ビジネスオンライン

今月中にも、大分県別府市で同装置の実証試験を計画。また、さまざまな熱源への利用拡大を検証しながら、2013年度から「送電端最大出力5.5kW モデル」の販売開始を目指すとともに「送電端最大出力11kWモデル」も開発する。

バイナリー発電は、地熱発電方式の一つ。地熱流体の温度が低く、十分な蒸気が得られない時などに、沸点の低い媒体を加熱し、媒体蒸気でタービンを回して発電するもの。

従来のバイナリー発電装置は、小型でも発電端出力が数十kWのものが主流で、導入費用が高く、大量の熱源を必要とするために用途は限定的だった。そこで同社は、スクロール機構が持つ小型で高効率という特長をいかして、専用のスクロール膨張機を作り、小型のバイナリー発電装置の開発に至った。

昨年4月より、電気事業法で定めるボイラ・タービン主任技術者の選任などを不要とする電気事業法の小型バイナリー発電設備の規制が緩和されたことにより、バイナリー発電技術は、エネルギー自給率を高め、地球温暖化対策としても役立つと期待されている。

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