> > 三井物産、藻類から高付加価値油脂製造で米企業と連携、研究開発に18億円投資

三井物産、藻類から高付加価値油脂製造で米企業と連携、研究開発に18億円投資

記事を保存
三井物産、藻類から高付加価値油脂製造で米企業と連携、研究開発に18億円投資

三井物産は、米国ソラザイム社(Solazyme, Inc.)と藻類を活用した高付加価値油脂製造の研究開発を行うことで合意し、2月6日に研究開発委託契約を締結したと発表した。三井物産は総額18億円の研究開発費を4年間に亘って投資する。

潤滑油添加剤や樹脂添加剤などに使用される高付加価値油脂は通常、パーム(油やし)、ココナッツなどから製造されるが、原料作物の栽培地域が限定されるため、産出量には構造的な制約がある。

本研究開発では、必要とする油脂成分のみを選択的に製造する技術を確立し、将来需要の拡大が見込まれる用途に、高付加価値油脂を安定的に供給することを目標としている。

三井物産は、原油やガスなどの化石資源に加え、糖、油脂などのバイオマス資源を原料とした、環境負荷の低いグリーンケミカル・バリューチェーンの構築に取り組んでいる。

今回開発を行う高付加価値油脂の商業生産に成功した後は、同社が出資する油脂化学品製造会社PALM-OLEO社(マレーシア)の原料として活用するなど、油脂化学品市場への供給を推進していく。油脂化学品市場は粗原料換算で2兆円と推定している。

また、同社は、今回の研究開発の取り組みを基盤とし、将来的には化学品や工業用途向け高付加価値油脂の製造事業についても検討していく。

ソラザイム社は、バイオテクノロジー分野で先進的な技術を保有する企業で、藻類を使った油脂製造に関しては、既に燃料用途や化粧品用途で技術を確立し、商業化に成功している。また、必要な油脂成分のみを選択的に製造する技術力を生かし、化学市場への事業展開を検討している。

三井物産は、2012年10月に長期的な視野に立ち「新たなビジネスの創造」へ取り組むことを目的に「イノベーション推進案件」制度を新設した。同制度では、将来を見据えた次世代ビジネスの創出に向け、従来の投資基準とは異なる新たな基準を設けており、本件はその第一号案件となる。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.