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メタンハイドレートから天然ガスを生産、世界初海洋産出試験を開始

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メタンハイドレートから天然ガスを生産、世界初海洋産出試験を開始

経済産業省資源エネルギー庁は、3月12日に渥美半島から志摩半島の沖合(第二渥美海丘)において、メタンハイドレートを分解し天然ガスを取り出す、世界初の海洋産出試験を開始し、ガスの生産を確認したと発表した。

今後、ガスの生産実験を約2週間実施し、生産実験終了後、今回の実験で生産されたガス量についての集計や、実験結果の解析作業等を行う予定。

地球深部探査船「ちきゅう」

地球深部探査船「ちきゅう」

今回のガス生産実験は、第1回メタンハイドレート海洋産出試験において、メタンハイドレートの商業化に必要な技術整備の一環として、2013年1月下旬から同沖合にて準備を開始した。

委託先は、事業主体が(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構、オペレータが石油資源開発。使用船舶は地球深部探査船「ちきゅう」。

メタンハイドレートは将来の天然ガス資源として注目されており、2001年度から2008年度まで実施された「我が国におけるメタンハイドレート開発計画」のフェーズ1では、東部南海トラフ海域(静岡県から和歌山県の沖合にかけた海域)をモデル海域として地震探査・試掘などの調査を実施し、同海域において、相当量のメタンハイドレートの賦存を確認している。

2009年度から開始された同計画のフェーズ2では、メタンハイドレートを分解させ天然ガスとして取り出す技術の開発を目指しており、今回が世界初の海洋における実験となる。

第1回メタンハイドレート海洋産出試験の作業予定期間は、2012年2月~2013年8月頃(事前掘削作業、ガス生産実験、廃坑作業を含む)を予定。ガス生産試験時期は2013年1月から3月末までを予定している。

第1回海洋算出試験では、昨年2月から3月にかけて、事前掘削作業として生産井やモニタリング井の坑井掘削を行い、6月から7月には、メタンハイドレート層から、圧力を保持したコアサンプル(地質試料)を含むコアの採取作業を行った。今回の作業では、掘削、実験機器設置等の準備作業を経て、メタンハイドレート分解によるガス生産実験を実施中している。

本試験は、商業生産ではなく、調査段階の実験作業だが、成功すれば、今回採用した減圧法による海底面下のメタンハイドレートの生産状況や周辺環境への影響の把握など、将来のメタンハイドレートの実用化に向けた貴重なデータが得られることから、メタンハイドレートの資源開発研究にとって大きな前進となることが期待される。

試験の成果を活用して、今後予定されている第2回海洋産出試験の計画や、将来の商業生産に向けた技術基盤の整備(フェーズ3:2016~2018年度を予定)を進めていく計画だ。

「第1回メタンハイドレート海洋産出試験」実施地点 - 環境ビジネスオンライン

第1回海洋産出試験実施地点
(※渥美半島から約80km、 志摩半島から約50kmの地点)

メタンハイドレートは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した氷状の物質。永久凍土地域の地下や、水深500m以深の海域の海底面下に存在する。分解して発生するメタンガスを、資源として利用することが期待されており、日本周辺海域において相当の量が存在していることが見込まれている。

【参考】
経産省、メタンハイドレードの海洋産出試験を開始 世界初(2013/1/30)
経済産業省 - 海底面下のメタンハイドレートから天然ガスの生産を確認しました

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