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太陽世界大手サンテック、子会社が会社更生法を申請 本体事業は継続

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サンテックパワーホールディングス組織図

サンテックパワーホールディングス組織図
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太陽電池世界大手のサンテックパワーホールディングス(尚徳太陽能電力)は、8社からなる中国銀行グループが、3月18日にセル製造を主とする子会社である無錫サンテックパワー(無錫尚徳太陽能電力)の会社更生法申請を無錫市中級裁判所に行ったと正式に発表した。

無錫サンテックパワーは、過剰供給による販売価格の低下や、欧米での貿易摩擦による影響で、経営の悪化が伝えられていた。3月15日に満期を迎えた転換社債5億4,100万ドルが債務不履行に陥ったことを受け、一部の債権者とは償還の先送りについて合意にしていたが、一部の債権者とは合意に至っておらず対応を迫られていた。

サンテックパワーホールディングスは、親会社であるサンテックパワーホールディングス、および日本法人のサンテックパワージャパンを含む、その他のサンテックパワーホールディングスの子会社については、今回の会社更生法の申請とは一切関係なく、生産・供給・保証に関して、従来通り事業が継続されると説明している。

今回の会社更生法の申請について、無錫サンテックパワーは異議を申し立てる予定はなく、数日以内に無錫市中級裁判所が受理するかどうかの決定がなされる見込みとなっている。

サンテックパワーホールディングスは、無錫サンテックパワーの会社更生法申請について、次のように説明している。

 無錫市中級裁判所が本申請を受理した場合は、これにより無錫サンテックパワーは管財人管理下に入る。無錫サンテックパワーの抱える多額の銀行借り入れは基本的に清算され、政府の支援を軸として再生に向けて動き出すことになる。無錫サンテックパワーは再建に向けた支援を受けながら、従来通り工場の稼働を継続する。すでに販売しているサンテックパワー製品の製品保証に関しても継続する。

 この場合、無錫サンテックパワー傘下の工場は、サンテックパワーホールディングスのコントロールから構成上離れることになるが、製品の生産・供給に関しては従来通り維持する。

 また無錫サンテックパワー傘下の工場以外に、2011年に新設されたサンテックパワーの最新工場があるが、この工場は無錫政府傘下の投資会社(Guolian)とサンテックインベストメントというサンテックパワーホールディングス子会社のジョイントベンチャー(JV)で建設され所有・運用されている。

 すでに2013年2月時点で、投資会社が全体の6割を保有し、実質的な運用もその資金によって運営されている。この会社は無錫サンテックパワーとは異なるJVの子会社としての位置づけであるため、同裁判所が今回の会社更生法の申請を受理したとしても、影響を受けることはない。

 現在の日本向け製品の生産発注・供給に関しては、このJVで運用されている会社とサンテックパワージャパンの間で行われており、今後の日本への製品供給についても全く影響はない。


21日早朝に駆け巡った「サンテックパワー破産」のニュースについては、あくまで一子会社に関することであり、生産、供給、販売を通じて日本法人には全く影響がない、という発表である。まずは一安心と言えるだろう。

とはいえ、2011年10月に累計設置量5GWを世界で初めて達成、2012年8月には世界累積設置量を7GWにまで拡大、市場規模の大きいヨーロッパ各国、米国、アジア中近東各地で占有率第1 位を獲得―と、太陽光発電業界を牽引してきたサンテックパワーは、モジュールの供給過多という現在の市場の影響を最も受けやすいポジションでもある。今回の件が「氷山の一角」とならないよう、経営健全化が必須の状況だ。

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