> > JAMSTEC・東大、南鳥島周辺に中国を凌ぐ超高濃度レアアース泥を発見

JAMSTEC・東大、南鳥島周辺に中国を凌ぐ超高濃度レアアース泥を発見

記事を保存
JAMSTEC・東大、南鳥島周辺に中国を凌ぐ超高濃度レアアース泥を発見

海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学は、南鳥島周辺において、海底下3m付近に、最高6,500ppm(0.65%)を超える超高濃度のレアアースを含む堆積物(レアアース泥)が存在することを確認したと発表した。

これは、タヒチ沖に分布するレアアース泥の濃度(1,000~1,500ppm)の4~6倍、ハワイ周辺海域の濃度(600ppm)の10倍にも達する。

南鳥島のPC04地点では深さ約8m付近に、PC05地点では約3m付近に高濃度の層が存在する

PC04地点では深さ約8m付近に、PC05地点では約3m付近に高濃度の層が存在する。これは、レアアース泥の出現深度(点線)の下1-2mである。

タヒチ沖、ハワイ沖などの太平洋の海底に存在する膨大な量のレアアース泥は、高濃度のレアアース(600~2,230ppm)を含み、特に世界シェアの大部分を占める中国の陸上鉱床を凌ぐ高い重レアアースの濃度を持つなどの資源として非常に期待されている。今回は、それを上回る濃度を持つレアアース泥の存在が確認されたことになる。

今回の調査は、JAMSTEC海底資源研究プロジェクトの鈴木勝彦主任研究員らと、東京大学大学院工学系研究科附属エネルギー・資源フロンティアセンターの加藤泰浩教授らが、深海調査研究船「かいれい」により本年1月に実施した研究航海において、南鳥島周辺の水深5,600m~5,800mの海底から採取された堆積物のコア試料の化学分析を行い、海底表層付近におけるレアアース濃度の鉛直分布を調べたもの。

その結果、南鳥島南方の調査地点2カ所(PC04、PC05)において、レアアース泥が存在し、海底下10m以内の浅い深度からレアアース泥が出現することを発見した。

また、5,000ppmを超える高濃度のレアアースを含む層は、レアアース泥の上端から下1~2メートル以内に存在することが明らかになった。

さらに、今回の調査ではサブボトムプロファイラー(SBP:3-5kHz前後の周波数の音波を用いた海底表層地層探査に使用する測深機)によって、レアアース泥の出現深度や厚さの情報を効率的に取得できることがわかった。

これらの研究成果は、南鳥島周辺のレアアース資源の賦存量や分布等、今後の成因解明研究や開発等に必要な科学的知見をもたらすものとして期待される。


本成果は、今後更にデータとその解析結果を加えて、本年5月に開かれる日本地球惑星科学連合2013年大会において、発表する予定。

PC04、PC05地点で採取した堆積物コア

PC4のsec.04及びPC5のsec.02は暗褐色の粘土で、レアアース濃度は低い。一方、PC4のsec.09及びPC5のsec.04は黒褐色の粘土で、レアアース濃度が高い。○は、図4のレアアース濃度のピーク部分。

【参考】
海洋研究開発機構 - 南鳥島周辺における超高濃度レアアース泥の発見とその分布概要

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.