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予想を上回るクリーンエネルギープロジェクトの潜在力

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予想を上回るクリーンエネルギープロジェクトの潜在力

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの分析により、米国およびブラジルの風力発電およびバイオエネルギープロジェクトがもたらすエネルギー潜在力が石油・ガスに匹敵することが判明

(ロンドン、2013年3月26日[日本時間])

これまでのエネルギー分野の分析では、化石燃料の地下埋蔵量の長期的価値を計算してきた。しかし、再生可能エネルギー資産の場合は、年間供給能力と生産量を評価しており、潜在的な長期的生産量は考慮されていない。

本日公開されたブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの最新のリポートでは、米国とブラジルの「風力発電プロジェクト」と「バイオエネルギープロジェクト」を化石燃料の埋蔵量(潜在力)と同様の基準で評価し、その量が膨大であることが明らかになった。

『Renewable Reserves: Testing the Concept for the US and Brazil(再生可能エネルギーの潜在力:米国とブラジルのエネルギーコンセプトを再考)』と題するこのリポートでは、長期的な見込みエネルギー生産量において、ブラジルの既存の再生可能エネルギープロジェクトのエネルギー資源量が、同国の確認石油・ガス埋蔵量の5分の2を上回る量に達することが明らかになった。

米国はさらに多くの石油・ガス資源を保有している。同リポートでは、米国でも既存の風力発電およびバイオエネルギープロジェクトのエネルギー資源が、化石燃料プロジェクト潜在力の約7分の1の規模に相当すると分析している[1]。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの経済分析責任者であるGuy Turnerは、次のように述べている。

 従来のエネルギー企業や金融市場は、炭化水素採取産業がもたらす供給力を重視する一方で、風力発電プロジェクト、バイオマス発電プロジェクト、バイオ燃料プロジェクトの潜在力を軽視する傾向があった。今日までこの問題はほとんど注目されてこなかった。

 しかし、今回の先進的なリポートによって、再生可能エネルギープロジェクトの潜在力を同一のエネルギーベース(100万石油等価バレル単位)で評価した場合、膨大な量に達することが明らかになった。投資家はこのリポートに基づいて、これまでとは異なる方法で同セクターの価値を評価することができる。


これまで、産業界、投資家、政策立案者には、再生可能エネルギープロジェクト同士の比較や、再生可能エネルギープロジェクトと化石燃料プロジェクトとの比較を行うための共通の方法がなかった。石炭・石油・ガス業界では、特定の確実性レベルに基づいて分類された量を基に、容積単位で資源や潜在力を評価している。

これに対し、再生可能エネルギープロジェクトは、年間生産能力を用いて表されるのが一般的である。この方法では、これらのプロジェクトで長期的に見込まれるエネルギーの寄与度はわからない。

さらに、再生可能エネルギープロジェクトの技術的および経済的な成熟度やエネルギー生産量に関する確実性レベルを表す一貫した方法もない。例えば、未確認の化石燃料資源に適用される割引方法に相当する、未開発の再生可能エネルギー資源の標準的評価方法がない。

この調査では、それぞれの開発段階に基づいて再生可能エネルギーを「商業プロジェクト」や「潜在的商業プロジェクト」とみなして数値化・分類するシンプルな方法を採用した。プロジェクトレベルでデータを分析し、このコンセプトを米国およびブラジルの風力発電およびバイオエネルギーセクターに適用した。さらに化石燃料の推定埋蔵量と比較するため、結果をメガワット時から100万石油等価バレル(BOE)単位に変換した。

より多くの専門家や組織の参加を促すため、この調査は再生可能エネルギーの潜在力という概念を広める道具として使用されている。潜在力の総合的な計算手法を確立するには、開発パイプラインにおけるプロジェクトの経済的な可能性、技術的な実現可能性、完了までの不確定性を評価する詳細な基準の策定などが必要になる。この作業は複数の関係者が設立したRenewable Reserves Initiativeが中心になって進めており、現在、これらの手法の作成が行われている。

このブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの調査は、Renewable Reserves Initiativeの主要メンバーであるBPの委託により、同団体が現在進めている作業を補完する目的で作成された。

【参考】
BNEF - レポート全文はこちら(英語)

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