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三井住友建設、曲がる太陽電池で建物外観をデザイン

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三井住友建設、曲がる太陽電池で建物外観をデザイン

三井住友建設は、曲面加工が可能なフレキシブル太陽電池を外壁面に活用した、独自のファサード(外観)デザインの取り組みを開始すると発表した。本デザインによるシステムを、技術開発センター(千葉県流山市)に設置し運用を開始した。

今回、本システムを設置したのは、同センター本館外壁面の一部(幅5m×高さ12m、約60平方メートル)。フィルム型のアモルファスシリコン薄膜太陽電池(幅594mm×長さ2,652mm、公称最大出力69W)を用いた、2種類の建材一体型太陽電池モジュール(straight/air)と、壁面緑化モジュール(green)による組合せ自由な3つのモジュールで、ファサードデザインの可能性を広げ、「意匠性と省エネの調和」を目指した。

太陽電池モジュールによる「straightモジュール」ではフラットな太陽電池を配置した直線的な表情を、「airモジュール」ではウェーブ状の太陽電池を配置したリズミカルな表情を、壁面緑化による「greenモジュール」では立体的で緑豊かな表情(植種を変更で無限の表現が可能)を演出する。

同社は、平成25年度には、同規模の外壁面(3面)におけるファサードデザイン検討と、近い将来に実用化が見込まれているその他の太陽電池の適用性検討、および試験施工を実施する予定。

同社では、今回の取り組みを開始した目的を2点あげる。ひとつは「建築物のZEB化」。日本では、省エネ性能の向上や、再生可能エネルギーの活用等により、消費する年間の一次エネルギーを正味でゼロ(または概ねゼロ)とする建築物「ZEB:Zero Energy Building」の実現が急がれている。

建築物のZEB化には、省エネ技術や節エネ行動とともに、創エネが非常に重要となるが、同社では、屋上設置の太陽光発電のみではZEBの実現は困難との試算結果を得た。そこで、壁面を対象とした創エネと、建物の顔ともなるファサードデザインとの調和に取り組むことにした。

もうひとつは、創エネルギー技術の更なる普及期に備えること。今後、化学系素材メーカーを中心とした研究開発により、薄型・フレキシブルな有機系太陽電池の普及が見込まれている。

同社は、印刷技術を利用して電子回路、デバイス等を形成する「プリンテッドエレクトロニクス技術」の進歩により、簡易かつ低コストで、曲面加工が可能な建材一体型太陽光発電が近い将来に実現すると予期し、普及期に備えた建築物への適用性検討を先行実施するに至った。

ファサードデザインの検討にあたっては、同センターに設置したシステムを対象とした社内デザインコンペを実施した。フィルム型のアモルファスシリコン薄膜太陽電池を用い、「都市の景観に溶け込む心地よいファサード」をデザイン要件と定めて公募した社内コンペには10チームからのアイデア応募があった。社内における環境(技術)への関心を高めることにもつながったとしている。

同社は今後も、壁面における太陽光発電をはじめとした創エネの普及に備え、「意匠性と創エネの調和」と「新技術と創エネの調和」を目指した活動に取り組んでいくとしている。

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