> > 昨年の風力発電導入量は過去最高を記録、VestasとGEが首位を争う

昨年の風力発電導入量は過去最高を記録、VestasとGEが首位を争う

記事を保存

中国メーカーは国内市場の縮小により順位を落とすも、中国の電力会社は世界最大の風力発電設備所有者に。

(ロンドン、ニューヨーク、2013年4月25日[日本時間])

2012年の世界風力発電市場は48.4ギガワットという史上最大の導入量を記録し、タービンメーカーとしては米国General ElectricとデンマークVestasがトップに立った。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが本日クライアントに公表した調査結果によると、GEの順位が上昇し、首位を維持してきたVestasに並ぶこととなった理由は、米国で期限切れになる予定だった税額控除を受けようとするすべてのプロジェクトが、2012年末までに送配電網に接続される必要があったため、開発ラッシュが起きたことにある。2012年に稼働を開始したGEの風力タービンの96%以上が米国市場向けだった。

米国の風力発電ブームは、2013年の市場の急激な縮小につながったが、米国に強い外国メーカーが売上を伸ばす要因ともなった。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの分析によると、SiemensやGamesaなどの欧州メーカーの2012年の対象市場としては、米国が単独1位となっている。メーカーとして最も広範囲の市場にタービンを供給しているVestasでさえ、2012年に追加した容量の40%は米国が対象だった。

一方で、中国市場では、2012年の1年間に追加された容量は前年に比べて18%減少した。このために、中国の4大タービンメーカーは上位10社のランキングの下位に転落している。また、中国メーカーは国内偏重で、設置したタービンの99%以上が国内市場向けだった。このことは、中国メーカーが低価格を活かして輸出市場を開拓するには、多くの課題が残っていることを示している。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの予測によれば、2013年にはこの風向きが逆転する。すなわち、米国市場が急激に落ち込むのに対し、中国は安定化して回復する。このため、中国メーカーが西欧メーカーに代わってシェアを伸ばすと予想される。

「2012年は新規容量の追加という点では西欧メーカーにとって明るい年で、特に米国市場で存在感のあるメーカーが恩恵を受けた」と語るのは、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの風力分析責任者Justin Wuである。「残念ながら、このブームの最大の要因は期限切れ間近の補助金に間に合わせるためであり、持続可能な成長ではない。従って、2013年はまったく違った年になるだろう」とWuは付け加えた。

世界の上位10社の風力タービンメーカーによる供給容量は33.5ギガワットで、2012年の全世界の合計導入容量の70%近くを占めた。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスがまとめた2012年の導入容量による風力タービンメーカー上位10社の一覧を次に示す。

風力タービンメーカー上位10社一覧

1 GE(米国) -11.8%
2 Vestas(デンマーク) -11.8%
3 Siemens(デンマーク) -11.0%
4 Enercon(ドイツ) -7.2%
5 Suzlon/REpower(インド) -6.6%
6 Gamesa(スペイン) -6.4%
7 Goldwind(中国) -6.0%
8 Guodian United Power(中国) -3.5%
9 Sinovel(中国) -2.7%
10 Sewind(中国) -2.3%

また、2012年には、中国のGuodian Corporationがスペインの電力会社Iberdrolaを抜いて、稼働中の風力発電設備の所有量で世界最大となった。Guodianが2012年末に所有していた稼働中の風力発電設備の容量は13.7ギガワットで、Iberdrolaは13.3ギガワットだった。Guodianが大規模な開発パイプラインを維持しているのに対し、Iberdrolaは非中核的な風力設備の売却を進めているため、この差は今後さらに広がると予想される。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが市場シェアリポートで調査対象とした上位20社の風力発電設備所有者のうち、9社が欧州、8社が中国、3社が米国にある。上位20社の所有容量の合計は108ギガワットで、全世界の合計容量である280ギガワットの約40%にあたる。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスがまとめた2012年末の累積容量による風力発電設備所有者上位20社の一覧を次に示す。

風力発電設備所有者上位20社一覧

1 China Guodian Corp(中国) -4.9%
2 Iberdrola(スペイン) -4.8%
3 NextEra Energy(米国) -3.7%
4 China Huaneng Group(中国) -2.8%
5 China Datang Corporation(中国) -2.6%
6 EDP(ポルトガル) -2.3%
7 Acciona(スペイン) -1.9%
8 E.ON(ドイツ) -1.7%
9 Enel(イタリア) -1.6%
10 EDF(フランス) -1.5%
11 China Huadian Corp(中国) -1.5%
12 Shenhua Group(中国) -1.5%
13 Berkshire Hathaway(米国) -1.3%
14 GDF Suez(フランス) -1.3%
15 Guangdong Nuclear Power(中国) -1.2%
16 Invenergy(米国) -0.9%
17 China Resources National(中国) -0.9%
18 China Power Investment(中国) -0.8%
19 RWE(ドイツ) -0.7%
20 SSE(英国) -0.7%

対象市場に関しては欧州企業の方が国際的であり、米国や中国の会社よりも広範囲の市場で設備を所有している。これに対して、米国と中国の企業は、所有するほとんどの設備が自国内に存在する。中国の電力会社は国外の風力設備の買収に目を向けており、この傾向は今後変化する可能性がある。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスは、この風力タービンメーカー上位10社と風力発電設備所有者上位20社の調査結果を、毎年公表する予定である。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.