> > 東北大、溶液を塗るだけで作製できる「磁気-電気変換プラスチック」を開発

東北大、溶液を塗るだけで作製できる「磁気-電気変換プラスチック」を開発

記事を保存
東北大、溶液を塗るだけで作製できる「磁気-電気変換プラスチック」を開発

東北大学は、導電性プラスチックの中で磁気の流れ「スピン流」が電気信号に変換されることを発見し、「磁気-電気変換プラスチック」の作製に成功したと発表した。

これにより、すでに安価に製造されているプラスチックが「磁気-電気変換素子」の原料として利用でき、溶液を塗るだけで「磁気-電気変換素子」が作製可能になり、フレキシブルで大面積化が可能な低コストの「磁気-電気変換プラスチック」の作製が可能となった。

現代の電子機器は電流により動作しているが、電子の電気的性質(電荷)の流れである電流を利用した場合、ジュール熱による巨大なエネルギー損失を避けることは原理的に難しい。このため近年、素子の発熱・高電力化が深刻な問題となり、この状況を打開する新しい電子技術の開発が急務となっていた。

このような中、次世代の省エネルギー電子技術として期待されているのが「スピントロニクス」だ。従来の「エレクトロニクス」が電流を利用していたのに対し、「スピントロニクス」では電流に代わり電子の磁気的性質(スピン)の流れ「スピン流」を取り入れている。スピン流を利用する電子機器の開発には、スピン流を電気信号に変換する技術が不可欠で、この実現を目指し、世界的規模で研究が進められてきた。

今回の研究で用いられた導電性プラスチックは、電気伝導性と環境安定性に優れており、かつ光の透過性も高いため、液晶ディスプレーや帯電防止コート等に利用されている。また、多くの他の材料と異なり、溶液を基板に塗るだけで作成できるため、例えばインクジェットプリンタのインクの代わりにこれを用いることで、「スピン-電気変換素子」を印刷することができる。

今回の発見は、電子のスピンを利用することで省エネを目指す「スピントロニクス」と、フレキシブルかつ低コスト・大面積化が可能な「有機エレクトロニクス」の両方のメリットを最大限利用した「プラスチックスピントロニクス」の基幹となり、電子技術と省エネ社会の実現に大きく貢献することが期待されている。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.