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燃料電池車等の水素タンクの技術基準が改正 容量拡大

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経済産業省は、圧縮水素ガスを燃料とする燃料電池自動車等の燃料装置用容器の技術基準を現行の35メガパスカル対応から70メガパスカル対応となるように、関係の省令等を改正したと発表した。この改正により、燃料電池自動車は同じ容器により多くの水素を充填できるようになり、航続距離が伸び、実用性、利便性が高まることが期待される。

自動車メーカー及び水素供給業者は、平成27年(2015年)に圧縮水素を燃料として使用する燃料電池自動車(圧縮水素自動車の一種)及び水素スタンドの本格的な普及を開始し、その際、燃料装置用容器には70メガパスカルの圧力の水素を充填する計画となっている。このため、水素を容器に充填する圧力を、従来の35メガパスカルから70メガパスカルに引き上げるための技術基準の整備が求められていた。

今回、経済産業省が改正した省令等の主な内容は以下の通り。

高圧ガス保安法に基づく容器保安規則(容器則)

  1. 自家用自動車用としてのみ使用できる燃料装置用容器を「低充塡サイクル圧縮水素自動車燃料装置用容器」として規定する。

容器保安規則に基づき、表示等の細目、容器再検査の方法を定める告示(容器則細目告示)

  1. 低充塡サイクル圧縮水素自動車燃装置用容器には、「低充塡サイクル車両専用」と明示するようにする。
  2. 70メガパスカル圧縮水素自動車燃料装置用容器の容器再検査及び附属品の附属品再検査における漏えい試験、並びにそれらの漏えい試験に用いる検査設備を規定する。

容器保安規則の機能性基準の運用について(内規)

  1. 最高充塡圧力が70メガパスカルの容器を規定した民間規格(高圧ガス保安協会規格「70MPa圧縮水素自動車燃料装置用容器の技術基準 KHKS0128(2010)」)を採用する。

水素を利用する燃料電池自動車は、クリーンな次世代自動車として期待されているが、燃料補給のためのインフラ整備が課題となっている。水素を貯蔵・車載方法としては、高圧(例えば35メガパスカル)に圧縮する「高圧水素タンク方式」、特殊な合金に吸蔵する方法を用いる「水素吸蔵合金方式」、極低温にして専用の遮熱タンクを用いる「液体水素タンク方式」があるが、圧縮した水素を用いる「高圧水素タンク方式」がエネルギー効率などから有望視されてる。なお、1メガパスカルは約10気圧。より高い圧力の水素を容器に充填することにより、自動車の航続距離は伸びる。

【参考】
経済産業省 - 圧縮水素自動車燃料装置用容器の技術基準を改正しました

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