環境対策実務情報メディア「環境ビジネス」
最終更新日:2017年12月15日

燃料電池車

環境ビジネス編集部
環境ビジネス編集部

燃料電池車

燃料電池車(Fuel Cell Vehicle)は、燃料電池を搭載した自動車で、水素と酸素の化学反応で得られる電気エネルギーを利用し、モーターを駆動させる。ガソリン駆動車に比べてエネルギー効率が高いのが特徴。排出されるのは水だけで、CO2やNOx、SOxなどの温室効果ガス・大気汚染物質が排出されないため、「究極のエコカー」とも言われている。


メリット

・エネルギー効率が高い。
(燃料の原料採取~走行までの効率が、ガソリン車で15%程度、燃料電池車で30%程度とされている。)
 ・CO2などの温室効果ガス、NOx、SOxなどの大気汚染物質が排出されない。
 ・1回の水素充填で、ガソリン車と同等の距離を走行することができる。
(例えば、トヨタの「FCHV-adv」で830km(10・15モード走行時)。)


デメリット

・水素製造技術が確立されていない。
 ・水素の供給インフラが整っていない。
 ・燃料電池の触媒に白金を使っていることなどから、製造コストが高い。


今後の動き・展望

現在、トヨタやホンダが燃料電池車のリース販売を行っている。トヨタは、2008年9月に「FCHV-adv」を環境省に、ホンダは同11月より、「FCXクラリティ」を官公庁や一部の民間企業に対して販売。また、トヨタは日野自動車と共同で燃料電池バスを開発。中部国際空港のシャトルバスやランプバスとして貸し出された他、東京マラソンなどのイベントにも利用されている。 他にも、日産が2008年11月に「X-TRAIL FCV」を日光市に納入、スズキもGMと共同で燃料電池車を開発するなど、市場投入に向け、開発が進められている。

最近では、トヨタが2015年に燃料電池車を商用生産すると発表し、徐々に市場投入に向けた動きが加速している。また、白金代替触媒の実用化に向けた研究も進んでおり、今後は製造コストがどれだけ下がるかも注目だ。

また、インフラ整備の面では、経産省主導のJHFCプロジェクトが、燃料電池車の普及や水素ステーションのインフラ整備に向けた研究・活動を実施中。現在、関東地方を中心として合計11カ所の水素ステーションを設置している。一方、民間でも、新日本石油や東京ガスなど13社が、2009年7月に「水素供給・利用技術研究組合」を設立。2015年をめどに水素供給ビジネスを事業化させるとしている。

海外では、2009年12月11日、ダイムラーが同社初の量産型燃料電池車「BクラスF-CELL」を発表。まず200台を量産し、2010年春から米国と欧州でリース販売を開始する予定だ。最高速度は170km/h、航続距離は400km程度。


燃料電池車の参入メーカー

FCHV-advトヨタ
FCXクラリティ ホンダ
X-TRAIL FCV 日産自動車
SX4-FCV スズキ
ヤマハ発動機
ダイムラークライスラー
GM
フォード

【関連ページ】
 → エコカー・充電器のトップページ
 → エコカーの種類
 → エコカーの補助金(自治体別)
 → 経済産業省 「新エコカー補助金」
 → クリーンエネルギー自動車補助金
 → エコカー減税


注目情報(PR)

この記事にリアクションして1ポイント!
(※KAIGI ID登録でポイントを貯められます)

環境ビジネス編集部

環境ビジネス編集部

環境ビジネスは、温暖化防止のための世界で初めての国際協定である京都議定書が1997年に採択されたことを受けて、その翌年創刊しました。当時、『21世紀は、環境の世紀』といわれ、私たちは、新たな時代の到来はもちろんのこと、新たな産業の息吹を感じ、環境に関するビジネスに役立つメディアを出版することになりました。ウェブマガジン「環境ビジネスオンライン」では、環境業界の注目ニュース・最新トレンド・政策・企業情報解説記事など、実務に役立つ情報・サービスを提供しており、多くの実務層の方々にご参照いただいています。

この情報をシェア


オススメ情報(PR)


新着イベント