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カゴメ、ドーム型植物工場のグランパへ出資 アグリビジネスで連携

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カゴメ、ドーム型植物工場のグランパへ出資 アグリビジネスで連携

カゴメは、ドーム型植物工場の開発と運営を手掛けるアグリビジネスベンチャーのグランパ(神奈川県横浜市)に3億1,000万円を出資し、相互連携することに合意したと発表した。グランパの払込資本金は9億1,000万円で、カゴメの出資比率は33.4%となる。

今回の出資により、カゴメが生鮮トマト事業において確立してきた大規模施設園芸の栽培技術と、グランパのノウハウを融合し、日本における農業の成長産業化を目指す。両社が持つ栽培技術の情報を共有することで、ドーム型植物工場での栽培期間の短縮、環境制御高度化による単位収量の増加、生育品目の拡大等を進め、生産野菜の原価低減と売上の拡大を図る。また、カゴメが持つ需給調整機能の活用可能性を検証し、効率的な受発注の仕組みを作ることで、販売ロスの削減につなげる。

グランパは平成16年9月の設立。独自に開発したドーム型植物工場「グランパドーム」の製造・販売事業に加え、「グランパドーム」による安全安心な葉菜類の高効率生産を手がけ、リーフレタスをはじめとする農産物・加工品(カット野菜)の生産・販売事業も展開している。

「グランパドーム」は、エアドームを使った円形水槽の水耕栽培施設で、円形水槽の内側に苗を植えると農作物の成長に合わせて回転・スライドし、外側に送り出される「自動スペーシングシステム」の導入により、従来型ガラスハウスによる栽培と比較して単位面積当たり2倍以上の生産を実現している。

「グランパドーム」

「グランパドーム」

「グランパドーム」は国内外において新たな農業ビジネスモデルとして、また、東日本大震災で多大な被害を受けた被災地の復興事業においても注目されている。平成24年7月には、経済産業省の「地域経済産業活性化対策費補助金(先端農商工連携実用化研究事業)」の交付を受け、被災地の陸前高田市内に「グランパドーム」を採用した農園「グランパファーム陸前高田」が建設されている。

また、日揮が3月に、日立が5月に、グランパにそれぞれ1億円を出資することを発表している。日揮は、「グランパドーム」を改良し、東北地方の農業分野での震災復興に活用するほか、将来的には必要な技術をパッケージ化し海外への展開を目指す計画だ。日立は、「グランパドーム」を利用する生産者に対して、クラウド型のサービスにより、植物工場の施設管理をはじめ、栽培管理から収穫物の販売管理といった植物工場の運営を支援するサービスの提供を10月から開始する予定。

カゴメは1899年の創業以来、トマト栽培を通じて農業振興に携わり、1998年からは、大規模な施設園芸で行う生鮮トマト事業に取り組んでいる。本事業における2012年度の売上は、過去最高の89億円を達成している。また、今年で発売80周年となるトマトジュースは、原材料となる加工用トマトの全量国産化を目指しており、国内における契約農家での栽培拡大を積極的に推進してきた。また、本年4月より、農の新たな価値と事業を開発する「農カンパニー」を社内で立ち上げ、「農」からの価値を創造する事業展開を目指している。

【参考】
日揮、農業分野に参入、植物工場を東北の震災復興に活用(2012/3/8)
日立が植物工場のグランパに出資 ITによる運営サービスで協業用(2013/5/9)

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