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下水や工場廃水をバイオ処理すると同時に発電 「発電菌」が実用レベルに

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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基盤技術開発プロジェクトに取り組んでいる、東京薬科大学などのグループは、微生物を利用した創電型の廃水処理に適した「微生物燃料電池装置」を開発した。

実験室サイズの装置(容積約1リットル)を用いた模擬廃水処理実験により、従来方式の廃水処理法である「活性汚泥法」と同等の処理速度を確認。この実験結果は、「微生物燃料電池」の廃水処理性能が実用レベルに達したことを示す。

今回の開発により、汚濁廃水中の有機物から電気エネルギーが回収されるだけでなく、「活性汚泥法」よりも少ないエネルギーでの処理が可能となることから、まったく新しい創電型の廃水処理に繋がることが期待される。今後、スケールアップ技術開発、低コスト電極製造技術の開発、ベンチスケールでの実証実験など、実用化に向けた技術開発を進めていく。

現在、生活下水や工場廃水の処理には「活性汚泥法」という微生物処理法が広く用いられている。しかし、「活性汚泥法」は、曝気(ばっき/微生物に酸素を供給すること)に多大な電気エネルギーを消費し、また、電力供給が止まると処理ができなくなるという問題を抱えている。

一方、21世紀になって有機物を分解して電気を発生させる微生物「発電菌」が発見され、このような微生物を使った「微生物燃料電池」が考案された。この装置を廃水処理に適用すると、汚濁廃水中の有機物から電気エネルギーが回収され、また、曝気も不要であるため、省エネ型の廃水処理が可能になると期待されている。しかしこれまでの技術では、従来の「活性汚泥法」に比べ、「微生物燃料電池法」の廃水処理性能が低い(数分の1程度)ことが問題となっていた。

【参考】
NEDO - 微生物燃料電池の廃水処理性能向上、実用レベルに

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