芝浦工大、微生物を使い工業廃水からレアメタル「セレン」の回収に成功

  • 印刷
  • 共有
※画像はイメージです
※画像はイメージです

芝浦工業大学は、自然界に存在する微生物を用いて、工業廃水中のレアメタルを回収する技術を開発し、レアメタル汚染による環境問題に対応すると同時に、回収したレアメタルを市場価値のある資源としてリサイクルする方法を確立した。今後は回収元素を広げ、希少金属のさらなる回収を目指す。

希少金属レアメタルの一つである「セレン」は、水に溶けると毒性を示し、それが体内に入ることで神経障害や脱毛を引き起こすこともある毒劇物で、無意識のうちに環境汚染や人体汚染が進行しているケースも少なくない。また、従来のセレンを含んだ工業廃水の処理は、セレンを凝集するにも多量の化学薬品を使う必要があり、高いコストがかかる。これは、廃水処理技術としても問題がある上、廃水からセレン元素を回収する技術はなかった。

続きは無料の会員登録(必須情報入力)後にお読みいただけます。

  • 環境対策・環境推進に役立つニュース記事が読める
  • 平日毎朝、自分の興味に合った最新ニュースをメールで受け取れる
  • 有料記事などに使えるポイントを貯められる
  • クリッピング機能で要チェック記事をストックできる

関連記事