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佐賀市の清掃工場、ゴミ処理時の排ガスからCO2を回収し農業に利用

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東芝は、佐賀市が今年度から進める「清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業」に参画し、同市清掃工場にCO2分離回収活用システム(Carbon dioxide Capture and Utilization:CCU)の実証試験設備を納入すると発表した。清掃工場での化学吸収法によるCCUの実証試験は国内では初めてとなる。

同事業は、佐賀市清掃工場のゴミ処理過程において発生する排ガスからCO2を回収し、回収したCO2を農産物の栽培や藻類の培養等において有効利活用するシステムの構築を目指すもの。これにより、CO2の大気中への排出削減を図り、地球温暖化対策に寄与するとともに、CO2を活用する企業が施設の立地を図ることにより地域の活性化に資することを目的としている。

今回の促進事業では、佐賀市が取りまとめを行い、同社のほか、荏原環境プラント、九州電力、一般財団法人佐賀県環境科学検査協会が参画する。2014年度までにCO2回収実験、回収したCO2の利活用方法の調査、及び清掃工場における回収コストの評価を行う予定。

CO2の回収実験は東芝荏原環境プラント、清掃工場におけるエネルギーの高度利用は荏原環境プラント、九州電力、成分分析等は佐賀県環境科学検査協会が担当する。

この実証試験の中で、東芝は、処理能力が一日20kg規模のCCU実験プラントを設計、設置し、CO2の試験回収を行う。同社は2009年に福岡県大牟田市に一日10t規模のCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)実験プラントを建設し、CO2分離回収の実証試験を行ってきが、そこで得た知見、ノウハウを生かし、小規模の実証プラントを納入する。既に実験プラントの設計を行っており、9月までに現地に据え付け、10月からの実験開始を目指している。

佐賀市では、実証試験と合わせ事業性の評価を行い、回収したCO2を藻類の培養や農作物栽培での活用を検討している。同社では今回の実証試験を通して、「ゴミ焼却排ガスからの二酸化炭素分離回収」に関する技術的課題や経済性について検証し、佐賀市に対して商用機の提案を進めていくとともに、CCSの用途拡大を図っていく。

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