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世界の住宅向けヒートポンプ式給湯器、2029年には29.2%増か

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総合マーケティング会社の富士経済は、エアコンや住宅向け給湯器など空調機器・温水機器及びヒートポンプ(HP)技術を活用した関連機器の世界市場を調査した結果を公表した。

注目市場として、温水分野の住宅向けHP式給湯器と空調分野のマルチ式エアコンをあげた。2020年の住宅向けHP式給湯器は2012年比29.2%増の1,966億円となる見通し。

2012年は中国市場が微増となったものの、他エリアでは住宅市場の低迷を受けて需要が停滞したため、前年比8%減の1,522億円となった。2013年以降は環境規制や高効率機器に対する補助制度を背景に中国、欧州、北米などで市場が拡大すると予測する。

日本市場は、当面、縮小で推移するものの、2016年以降はリプレイス需要の拡大やランニングコスト抑制等の特長を要因として拡大に転じる見込み。ただし、市場の本格的な拡大には電力供給の安定化が重要となるとみている。

マルチ式エアコンは、1台の室外機で2台以上の室内機と接続できるタイプの機器であり、主に事務所・店舗ビル用に設計されている。2020年のマルチ式エアコン市場は、2012年比12%増の3兆9,853億円となる見通し。中南米での需要増加が期待される。

北米市場でのリーマンショックによる落ち込み、中国市場では不動産業界の成長鈍化により、2012年の世界市場は前年比1.5%増にとどまった。しかし、2013年以降は不動産投資の回復や省エネ製品に対する補助政策により、安定して需要が増大すると予測する。また、今後の注目エリアとしては、建設ラッシュに伴いマルチ式エアコンの需要増が期待されるメキシコをはじめとした中南米をあげる。

各分野の市場予測は以下の通り。

2020年の空調分野市場
2012年比22.5%増の12兆720億円となる見通し。機器別では、ルームエアコンが東南アジア諸国やブラジルで安定的な需要増大が予測される。また、電動自動車カーエアコンは2012年時点では規模は小さいものの、電動自動車の普及に伴い市場拡大が期待される。これらの機器が空調分野を牽引する。

2020年の温水分野市場
2012年比3.8%増の1兆7,845億円となる見通し。機器別では、住宅向けHP式温水暖房機は中国、欧州を中心に今後の需要拡大が期待され、2020年の市場は2012年比約1.5倍に成長すると予測する。住宅向けHP式給湯器は前述の通り。

エリア別注目市場としては、中国市場とその他アジア市場(中国と日本を除く)をあげた。

2020年の中国市場
2012年比31.3%増の3兆3,756億円となる見通し。他エリアと比べて、2013年以降の温水分野の成長が目立つ。住宅向けHP式給湯器は中国が最大の市場となっており、今後も高所得者層向けの戸建住宅に対する堅調な需要により、同機器の市場拡大が予測される。

その他アジア市場
東南アジア地域の新興諸国の経済成長により、ヒートポンプ関連機器市場も拡大が期待され、2020年の市場は2012年比60.9%増の1兆8,363億円となる見込み。

特に空調分野の成長が著しく、事務所・店舗ビル用に設計されるマルチ式エアコンや個人消費が活発化しているインドネシアを中心にルームエアコンの需要が拡大し、2020年の市場は、マルチ式エアコンは2012年比30.8%増、ルームエアコンは2012年比66.7%増と予測。また、地中熱利用HP市場も2020年には2012年比77.6%増となると予測する。

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