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水処理技術研究、世界一はシンガポールの大学 日本の大学では京大が18位

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先端技術分野における市場動向調査を行うラックスリサーチ(アメリカ、ボストン)は、水分野における世界の大学での研究内容を調査し、先進性の高い大学のランキングを発表した。本調査によると、シンガポールの大学がトップの1位、2位を占めており、いずれも淡水化、再利用水、膜処理技術に関する研究を行っていることがわかった。

今回の調査での、水分野における大学研究機関ランキングのトップ10は以下の通りとなった。※()内は国名/対象分野

  1. シンガポール国立大学(シンガポール/膜処理技術、海水淡水化、再利用水技術)
  2. ナンヤン理工大学(シンガポール/膜処理技術、海水淡水化、再利用水技術)
  3. デルフト工科大学(オランダ/インフラ、飲用水、廃水処理)
  4. カリフォルニア大学デイヴィス校(アメリカ/飲用水、再利用水技術)
  5. ワーゲニンゲン大学(オランダ/栄養分リカバリー、再利用水技術)
  6. スイス連邦工科大学(スイス/飲用水、インフラ)
  7. クァンジュ科学技術院(韓国/海水淡水化)
  8. ペンシルヴェニア州立大学(米国/膜処理技術)
  9. 清華大学(中国/飲用水、廃水処理、再生水技術)
  10. ウォータールー大学(カナダ/インフラ)

ラックスリサーチのシニアアナリスト、ブレント・ジャイルズ氏は「水分野における世界の大学研究機関ランキング」と題したレポートで、水の効率利用が世界的な課題となる中、資金豊富な大学研究機関の先進性の高い研究が、水分野の産業を大きく変化させることを指摘している。

また、同社は、企業や投資家にとって提携先の模索が困難である現状に着目し、特に「膜処理技術」「再利用水技術」「海水淡水化」「飲用水処理」「廃水処理」「栄養分リカバリー」の6分野の研究に対象を絞り込み、世界の400以上の大学の研究実績(2008年1月から2013年2月まで)について、ヒアリングによる追加調査を実施した。

この追加調査により、京都大学(18位)、東京工業大学(35位)、大阪大学(39位)がトップ40にランクインし、また「水研究のビジョナリー」として同分野における世界のトップ研究者リストも公表された。

水分野に関する各国の取り組み方は、

  • シンガポールは政府による潤沢な研究資金があることや、国を挙げて戦略的に研究分野を選択していることでトップを占めた。
  • オランダの大学はヨーロッパでニーズがある分野を優先的に研究する一方、欧州企業は大学ではなく国立研究所との提携するケースが多い。
  • アメリカではカリフォルニア大学がトップとなるなど、西海岸の大学が特に水分野では優れた成果を出している。小規模の大学もニッチ分野で成功を収めてはいるが、カリフォルニア大学が最も斬新な研究を実施している。

などの傾向があることが、本調査によって明らかになった。

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