> > 化学産業の蒸留工程で50%以上の省エネ NEDO新開発の無機分離膜

化学産業の蒸留工程で50%以上の省エネ NEDO新開発の無機分離膜

記事を保存
化学産業の蒸留工程で50%以上の省エネ NEDO新開発の無機分離膜

NEDOと早稲田大学、JX日鉱日石エネルギー等のグループは、石油化学工場の蒸留工程における大幅な省エネルギー化を実現するため、工業利用可能な無機分離膜の開発に成功した。この無機分離膜と従来の脱水方法である蒸留工程を組み合わせれば、50%以上の省エネルギー化が期待できる。

同プロジェクトでは、ナノレベルでの結晶組成の最適化や結晶の成形技術の開発などに取り組み、水分濃度20%超の混合物からの水の分離が可能になった。また、管状の多孔質セラミック支持体に無機分離膜を施した膜エレメントの開発では、製膜段階での組成や温度などを均質化することで、水/IPAの分離性能に優れた長さ1mの膜エレメントの製造技術を確立した。

また、JX日鉱日石エネルギー川崎製造所に試験装置(処理量60kg/h)を設置し、2013年2月から、世界初となる石油化学工場における無機分離膜の性能評価試験を行い、連続運転200時間超を達成した。

今後は、早期の実用化を目指して、規模を拡大した実証試験の実施を検討する。同プロジェクトの試算では、将来的には化学産業における蒸留工程の約13%を無機分離膜に置き換えることにより、2030年には原油換算で約55万kLの省エネ化(CO2削減:約146万トン)及び約2000億円の新規市場創出が見込まれている。

なお、分離・精製を目的とする蒸留工程では、化学産業のうち約40%もの大量のエネルギーが消費されている。大規模な省エネ化を達成するには、工程自体の転換が必要。そのため、膜による分離・精製を可能とする「無機膜分離技術」は、蒸留工程で消費されるエネルギーを大幅に削減する革新的な技術として期待されている。

【参考】
NEDO - 蒸留工程の50%以上の省エネ化が可能な無機分離膜を開発

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.