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神戸製鋼の小型バイナリー発電システム、低圧・余剰蒸気等も利用可能に

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神戸製鋼の小型バイナリー発電システム、低圧・余剰蒸気等も利用可能に

神戸製鋼は、工場排熱や地熱等を利用して発電する、高効率・小型バイナリー発電システム「マイクロバイナリー」シリーズの新機種「MB-125S」を開発し、8月より販売を開始する。同製品は、有効活用が進んでいない110~130℃程度の低圧・余剰蒸気を利用する「蒸気熱源仕様機」で、同温度帯に対応する小型バイナリー発電機としては国産初。

同社独自技術であるスクリュタービンの採用により高効率化を実現し、同社冷凍機・ヒートポンプ等の量産技術の活用や部品の共通化を図ることで、本体ユニット価格3,800万円という低価格を実現。

また、2011年から発売している「MB-70H」は、70~95℃程度の温水を熱源として利用し発電する「温水熱源仕様機」で最大発電端出力72kWだったが、新機種は110~130℃程度の低圧蒸気の凝縮熱を回収することで、最大発電端出力125kWに向上している。同社は、「MB-70H」と合わせて2015年度に年間約30億円の売上を目指す。

「マイクロバイナリー」シリーズは、簡易型・小型バイナリー発電装置を商品化したもので、70~95℃程度の温水から発電するオーガニックランキンサイクル方式のバイナリー発電システム。同社の圧縮機、冷凍機の技術をベースに開発したスクリュタービンを採用し、熱源の条件変動に強く高効率な発電性能を有している。

また、スクリュタービンと発電機ロータを一軸一体構造とすることで、軸シールのない半密閉スクリュタービン方式のバイナリー発電システムを世界で初めて実用化。作動媒体や潤滑油が漏れない構造により、長期の安定運転が可能。

新機種の販売開始により、110~130℃の低圧・余剰蒸気等も利用可能となり、130℃以下の工場等の排温水、排蒸気に加え、温泉水や地熱資源、バイオマス由来の熱源、太陽熱など未利用となっている多くの再生可能エネルギーを活用した、小規模・分散型のグリーン電力発電システムの構築が可能。

また、温水仕様72kW、蒸気仕様125kWユニットを基本に複数台のモジュールに対応し、熱源条件や設置環境に適したシステム設計が可能。発電機他の機器、制御盤、インバータ、コンバータをパッケージ内に一体化し、省スペースの設置や工事費用の削減も可能。

なお、「バイナリー発電」は、熱源により沸点の低い作動媒体を加熱・蒸発させて、その蒸気でタービンを回し発電するシステムで、未利用エネルギーの中でも温度の低い産業排熱や地熱等を利用するもの。ここ数年、温泉発電での採用例が増加しており、今後、簡易型・小型バイナリー発電のさらなる普及が期待されている。

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