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CO2回収・CCS関連技術、国内特許総合力トップは三菱重工

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CO2回収・CCS関連技術、国内特許総合力トップは三菱重工

特許分析サービスを手がけるパテント・リザルトは、日本に出願されたCO2回収・貯留(CCS)関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査した結果を公表した。

その結果、「総合力ランキング」では、1位は三菱重工業、2位はスイスの重電メーカーALSTOM TECHNOLOGY、3位は関西電力となった。4位はドイツに本社を置く化学会社BASF、5位は東芝

火力発電所や工場などでは化石燃料の使用により、地球温暖化の主な原因とされるCO2をはじめとする温室効果ガスが大量に排出されている。CCSは、このような施設から排出されるCO2を効率よく回収し、貯蔵する技術。本調査ではCCS関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。

1位三菱重工業の注目度の高い特許には、「冷却と加熱を繰り返したり、水蒸気の消費を増やすことなく、回収したCO2にCOS(二硫化カルボニル)が混入するのを防ぐことができる高純度CO2回収方法」に関する技術などが挙げられている。

2位ALSTOM TECHNOLOGYは、「二酸化炭素の回収量を増大させつつ、リッチアミン溶液を再生するためのシステム」に関する技術などが、3位関西電力は、三菱重工業との共同出願である「スチーム凝縮水の余熱などを効率的に用いることでエネルギー効率を一層向上させるCO2回収装置」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられている。

総合力上位5社についての出願状況をみると、国内企業の三菱重工業、関西電力、東芝は早い時期から出願を行っており、2000年代後半以降にさらに出願数を伸ばしている。ALSTOM TECHNOLOGYはほとんど見られていなかった出願が2008年以降急増し、BASFは特定の時期での急増は見られないものの、2004年から一定数の出願を行っている。

本分野に出願された公報のパテントファミリーを用い、総合力上位5社について上位10カ国への出願状況をみると、三菱重工業、関西電力は2008年まではアメリカ、カナダ、ロシアを中心に出願を行っており、2009年以降はオーストラリアへの出願が急増する一方でロシアへの出願が減少している。

東芝は2005年、2006年はアメリカのみへの出願だったが、2009年以降はこのほかに中国、カナダ、オーストラリアへの出願を伸ばしていることがわかった。

ALSTOM TECHNOLOGYは出願数が急増した2008年以降では、アメリカ、中国、カナダのほか、韓国やメキシコといった他の企業にはほとんど見られていない国へ積極的に出願を行っている。BASFはアメリカ、カナダ、オーストラリアを中心に出願を行っている。

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