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大京、新しいパッシブ手法でマンションのエアコン使用量31%削減

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大京、新しいパッシブ手法でマンションのエアコン使用量31%削減

大京(東京都)は、低炭素社会への実現に向け、温熱環境解析ソフトを使用し、機械に頼らず自然の力を最大限に利用する「新たなパッシブ手法」の省エネ効果を数値化した。

その結果、マンション内のパッシブ手法の1つとして現在導入されている「換気機能付き玄関ドア」「バルコニーのグリーンカーテン」「自然換気ストッパー付きサッシ」に加え、新たに「通気ルーバー扉(居室用)」などを採用することで、従来のマンションに比べて飛躍的かつ効果的に外気を取り入れ、室内環境を良好にすることが可能となる検証結果を得た。

その効果によりエアコンの使用量を約31%削減し、電気代に換算すると3,390円の削減効果があることが確認された。また、高気密、高断熱のマンションの室内で、夏季のデメリットとされる帰宅時の熱気や空気の不快感が、新たなパッシブ手法の採用により軽減され、窓を開放することなく防犯性も確保した上で室内環境の改善が可能となった。

「非パッシブ」、「新たなパッシブ手法」の
6~9月の4カ月間で冷房にかかる電気料金の比較

  非パッシブ 新たなパッシブ手法
窓(リビングダイニング、洋室) 10cm開口 自然換気ストッパー付きサッシにより
10cm開口
給気口(リビング)サイズ・個数 150φ×1 150φ×2
給気口(洋室) サイズ・個数 100φ×1 150φ×1
グリーンカーテン 無し 有り
換気機能付玄関ドア 無し 有り
通気ルーバー扉 無し 有り
空調負荷(冷房) 6,119MJ 4,215MJ
電気料金 10,894円 7,504円
非パッシブと比較した削減額 - 3,390円

具体的には、LIXILの協力を得た温熱環境解析ソフトにより、6~9月の4カ月間に「非パッシブ住宅」に対し、新たなパッシブ手法がどの程度の冷房負荷が削減されるかを検証、数値化。南向きマンションに3人家族が生活する条件で、PMV 値±1.0以内を目安とし、室温27℃かつ湿度60%を保つためにエアコンを稼働させた場合を解析した。

「非パッシブ」と「新たなパッシブ手法」の室温・換気量の比較では、電気代削減効果に加えて、7月下旬の室温の平均値で比較すると、新たなパッシブ手法では室温を4.9℃下げる効果があり、換気量も増していることが分かった。

室温の比較(測定場所:リビング・ダイニング)

室温の比較(測定場所:リビング・ダイニング)

また、窓開口についての比較では、新たなパッシブ手法であれば、窓を閉め切っていても、非パッシブで窓を開けている場合と比較して、7月下旬の室温が 3.8℃下がることが分かった。窓を閉め切っていても、グリーンカーテンで日射を遮り、給気口や換気機能付き玄関ドアから外気を取り入れ、通気ルーバー扉を通って住戸内を空気が流れていることが確認できる。

「非パッシブ」で窓を全開した場合と「新たなパッシブ手法」で窓を閉めた場合の室温の比較(測定場所:リビング・ダイニング)

「非パッシブ」で窓を全開した場合と「新たなパッシブ手法」で窓を閉めた場合の室温の比較
(測定場所:リビング・ダイニング)

同社は、従来より自然のエネルギーを採り込むパッシブ手法によるマンションの企画に注力してきた。2009年には、ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘(神奈川県)で「換気機能付き玄関ドア」「グリーンカーテン取付用フック」「自然換気ストッパー付きサッシ」等パッシブ手法を本格的に導入し、2012年には、ライオンズ上大岡エアーズヒル(神奈川県)で、上記のパッシブ仕様に加え、洋室の給気口を大きくし、室内扉のアンダーカットを広げ、より自然の風を住戸内に採り込む工夫をした。

また、さらに風通しを良くしより快適に過ごせるよう、季節や時間帯、生活シーンに合わせて開閉できる「通気ルーバー扉(居室用)」を開発。今までのパッシブ手法に加えて、この「通気ルーバー扉」をリビング・ダイニングと洋室に採用し、今回「新たなパッシブ手法」として解析を行った。なお、今回のシミュレーションを行った「通気ルーバー扉」は、東京都西東京市で発売予定のライオンズ田無セントマークスに第1号として導入予定。

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