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堀場製作所、水質監視の新型全窒素・全りん測定装置の受注開始 稼働費用を3割削減

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堀場製作所、水質監視の新型全窒素・全りん測定装置の受注開始 稼働費用を3割削減

堀場製作所(京都府京都市)は、水質保全のために排出量が規制されている窒素やりんを同時に測定する新型自動全窒素・全りん測定装置「TPNA-500」の受注を11月6日より開始する。本製品は新試薬の開発などにより、業界No.1の低ライフサイクルコストを実現した。

新製品は、測定時に不可欠な試薬において、使用期限が2倍の試薬を開発し、長期間にわたり無人での自動測定を可能にした。また、全窒素・全りん測定装置では業界で初めて、調合済みの専用試薬セットを提供することにより、試薬補充や廃液処理などの定期的なメンテナンス作業を半減させる。これらにより、製品納入から廃棄までの稼働費用を約3割削減させた。同社では、本製品により、各事業者による水質環境の改善にむけた保全活動の推進につなげることができると説明している。

日本・韓国・中国の環境規制対象の工場や下水処理場などに販売する。希望販売価格は本体が約400万円。専用試薬セットが約24万円(年間)。販売目標台数は2014年度が400台。2018年度までに累計1,500台の販売を目指す。

堀場製作所は分析・計測機器の総合メーカー。海水の富栄養化の原因となる水中に含まれている窒素やりんは、様々な形態で存在するが、水質総量規制で規定されているのは排水中に含まれる窒素・りんの全ての量(全窒素・全りん)となっている。同社の自動全窒素・全りん測定装置TPNAシリーズでは、試薬や紫外線を用いて窒素・りんの形態をすべてイオン化して測定するもので、試薬量が少なく、メンテナンス性が優れた点が評価を受け、国内シェアでトップの4割を占める。今回、更なる稼働費用の削減に重点を置いて開発した本製品により、今後、国内シェアを6割に高めると同時に試薬販売による安定的な収益確保をめざす考えだ。

日本では東京湾、伊勢湾、瀬戸内海などの閉鎖性水域の水質汚染防止のために水質総量規制が設けられ、規制対象の国内約3000カ所の事業所では窒素含有量及びりん含有量、COD(化学的酸素要求量:水中の有機物含有量の指標の一つ)の3項目の測定が義務付けられている。水質環境の改善が続く日本でも、人口や産業が集中する湾岸地域では赤潮や青潮が依然として発生しており、2014年度から施行予定の第7次水質総量規制を通じて、同3項目の排水濃度規制の強化が検討されているといわれている。また、日本での水質環境の改善を見本に、韓国や中国、台湾でも規制が本格化しており日本の技術が導入されている。

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