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パーム油廃油からバイオガス発電 クボタ、ガス回収設備をインドネシア企業から受注

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パーム油廃油からバイオガス発電 クボタ、ガス回収設備をインドネシア企業から受注

クボタは、インドネシアにおいて、同国大手パーム油企業グループより、パーム油搾油プロセスで発生する廃液からバイオガスを回収する設備5基を受注したと発表した。

同社は、本件について、地元工事会社との共同企業体にて受注した。これは昨年10月のマレーシア・サラワク州での初受注に続く第2号案件であり、インドネシアでは初めての受注となる。

Asian Agri社案件の納入場所

契約先は、大手パーム油製造企業のAsian Agri Group。受注金額は総額約13億円で、同社はプラント設計・機器調達・施工監理を担当する。

バイオガス回収設備の納入場所は、同国スマトラ島にある同グループの5プラント。プラントでは、バイオガスを利用して発電し、搾油工場内設備の動力源として自家使用する。

本設備の廃液処理量は1日420立方メートル(1プラント当たり)で、発電量は1.2MW×5カ所で合計6MW。2014年4月以降順次稼働を開始する予定。

今回、クボタが納入した設備は、自社製の膜を利用した高温高濃度発酵技術により、バイオガスの回収率を飛躍的に高めたシステム(他社比20%以上)。膜設備の増強(膜枚数の追加)により、既設発酵タンクのままで、パーム油生産拡大に伴う廃液処理量の増量が可能なので、設備投資負担の低減を図ることができる。今回の納入設備は日量800立法メートルまでの処理に対応できる。

クボタは、今回の受注を契機にAsian Agri Group所有の他工場への営業を順次進めていく。また600カ所を数える同国内のパーム油搾油工場へも積極的に営業活動していく予定。膜型メタン発酵技術により、パーム油の世界消費量の85%を生産するインドネシア、マレーシアにおけるパーム油製造業の廃液処理事業に積極的に取り組んでいくとしている。

インドネシア、マレーシアの重要輸出産品であるパーム(あぶらヤシ)油の製造工場から排出される廃液は、ため池(オープンラグーン)で処理される施設が多く、地球温暖化ガス(メタンガス)の大気放散や水質汚染が大きな課題となっている。

近年パーム油の消費者側からの環境保全要求が高まっており、生産者であるパーム油製造企業も環境保全対策に着手している。今回Asian Agri Groupはクボタの膜メタン発酵技術に着目し、環境対策のみならず回収ガス利用により発電量を増加させ、生産拡大を図っていく考えだ。

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