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三菱重工&三菱商事、ブラジルで電気バスの走行試験 パンタグラフ式を採用

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三菱重工&三菱商事、ブラジルで電気バスの走行試験 パンタグラフ式を採用

三菱重工業と三菱商事は、ブラジルのサンパウロ州で電気バスの走行試験を開始する。

期間は2014年8月までの予定で、同州で電気バスとパンタグラフ式急速充電システムを開発・実証しながら、公共交通市場のニーズに適した電気バスシステム関連技術の確立を目指す。


両社は、ブラジルのサンパウロ州交通局傘下で公共路線バス運営を管轄するサンパウロ都市圏運輸公社(EMTU)およびバス運営会社であるメトラ社と電気バスの走行試験契約を締結した。

両社はメトラ社グループでトロリーバスを製造するエレトラ社とともに共同で電気バスの開発を進めてきたが、全長18mとなる2連接の大型電気バス1台の開発が完了した。同電気バスには三菱重工製リチウムイオン電池パック、新開発のパンタグラフ式急速充電システムを搭載する。同電気バスを用いながら、州都サンパウロ市域のバス路線において、一般乗客を乗せた走行試験および評価を行っていく。

走行試験では、初期投資を抑制するため電池容量を最小化しても、急速充電による継ぎ足し充電により、朝と夕方のピーク時間帯は無充電で走行し、ライフタイムコストはディーゼルバスやトロリーバスより優れていることを実証することを目標とする。走行試験を通じて、蓄電池劣化を最小化する最適な急速充電パターンや、実運用に適したパンタグラフ式充電、また、簡素なシステムパッケージなどについて検証していく予定。

中南米の公共交通機関はバスが中心で、環境対策の観点から電化ニーズも高まっている。サンパウロ州は特に環境意識が高く、7万台規模の全バスを2020年頃までに再生可能エネルギー対応に置き換える計画だ。三菱重工、三菱商事の両社は、今回のプロジェクトを通じたパートナーシップを足掛かりに、ブラジルをはじめとする中南米の電気バス市場を積極的に開拓していく考えだ。

本開発・実証試験は、「電気バス開発ステージ(2013年3月~11月)」「走行試験ステージ(2013年11月~2014年8月)」で構成される。電気バス開発ステージでは、三菱重工が電力保持性能に優れる自社製リチウムイオン電池パック、新開発のパンタグラフ式急速充電システム、普通充電器を提供し、エレトラ社がリチウムイオン電池パックの電気バス屋根上への搭載工事と充電器の据付工事、三菱商事が現地コーディネーション業務を担当した。

走行試験ステージでは、三菱重工が走行データの取得やバッテリー性能の評価、三菱商事が現地コーディネーションおよび商用展開にかかわるマーケティング、EMTUが電気バス実用性評価、メトラ社がバス試験走行協力および運用面からの評価を担当する。

トロリーバスは、屋根に設置されたトロリーポール(ポール状)という集電装置を用いて、架線から電力の供給を受けて電気で走行する。日本の法令上では、モノレールやケーブルカーなどと同じく特殊鉄道として分類される。パンタグラフも集電装置のひとつで、ばねの力で上昇・下降しながら架線に接触して電力の供給を受けるもので、鉄道車両などで取り入れられている。

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