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ほぼ全て埋立廃棄だったタイルカーペットの新リサイクル技術 出資でビジネス加速

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ほぼ全て埋立廃棄だったタイルカーペットの新リサイクル技術 出資でビジネス加速

官民ファンドの産業革新機構(INCJ)(東京都千代田区)は、タイルカーペットの循環型リサイクルモデルを実現したリファインバース(東京都中央区)に対し、事業展開加速に必要な資金として5億円を上限とする出資を行うことを決定したと発表した。

リファインバースはオフィスビルの施工現場や中間処理事業者から排出される使用済みタイルカーペットの塩化ビニル樹脂の再資源化に取り組む。

使用済みタイルカーペットは、塩化ビニル樹脂によるバッキング層とナイロン樹脂などの繊維で構成されるパイル層、繊維部分を保持する基布層の3層で構成される複雑な構造であり、これまではリサイクルは技術的に困難であるとされてきた。また、塩化ビニル樹脂は焼却によって有害なダイオキシンが発生することもあり、リサイクルは商業的にも成り立たず、ほぼ全量が埋立てによって廃棄されていた。

リファインバースは、これらの課題を解決するため、使用済みタイルカーペットのバッキング層のみを精密に削り取り、微細粉の形で分離回収する新技術を開発した。さらに、タイルカーペットメーカーとの業務提携により、分離回収した樹脂をタイルカーペットのバッキング層として再利用する、塩化ビニル樹脂の循環型リサイクルモデルの商業化に成功した。

国内のタイルカーペット市場の成長は頭打ちとなる一方で、リファインバースが供給するリサイクル素材を用いたタイルカーペットは、エコマーク認定商品として年々市場が拡大している。また、海外では新興国を中心にタイルカーペット市場は順調な成長を続けており、リサイクル素材に対する潜在需要は非常に大きいとされている。

INCJは、リファインバースに対し、生産拠点の拡大、ナイロン樹脂のリサイクル技術の開発、将来の海外展開準備に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、事業開発体制の強化等の経営サポートを行う。INCJはこれらの取り組みを通じて、同社が、新たな循環型バリューチェーンを創出し、グローバルに展開できる「新しい素材産業」のモデルとなるよう支援していく。

【参考】
産業革新機構 - リファインバース株式会社への出資を決定

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