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野村不動産など、マンションの省エネでピークカット11%を実証 次年度は新技術も

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野村不動産など、マンションの省エネでピークカット11%を実証 次年度は新技術も

野村不動産などは、大規模マンションに入居する世帯を対象とした昨夏の省エネ実証で、新電気料金と電力使用量の見える化、省エネアドバイスの提供によって、夏季需給ひっ迫時間帯において約11%のピークカットと、約7%の省エネという結果を得たと発表した。

2014年4月からは、これまでの実証内容に加え、様々な家電の電力使用量を個別に見える化する新技術「ディスアグリゲーション技術」を用いた次世代の電力見える化サービスの実証実験も開始する。

ディスアグリゲーション技術イメージ

ディスアグリゲーション技術のイメージ。
各戸の電力波形から、何の家電を使用しているか判別することができる

野村不動産及びファミリーネット・ジャパン(FNJ)は、分譲マンション「プラウド船橋 一街区・二街区」(千葉県船橋市)の入居世帯(全573世帯)のうち、参加申込みのあった233世帯(参加率40.7% ※2013年12月時点)を対象に、昨年8月より省エネルギーへの意識及び効果に関する調査を実施している。調査期間は2014年11月までで、うち、夏季実証期間は2013年8月~9月。

本調査は、(1)新電気料金「スマートプラン」の効果検証:ピークカット効果(kWの低減)/省エネ(kWhの削減)、(2)スマートメーターのデータ分析結果をもとに作成される省エネアドバイスレポートの効果検証、(3)ディスアグリゲーション技術の性能検証、を目的としている。

この検証のために、参加世帯を料金体系(スマートプラン/従来型料金体系)、及び節電情報提供(HEMS見える化・省エネアドバイスレポート)の有無によりグルーピングした。加えて、ディスアグリゲーション技術の性能検証のためディスアグリゲーション機器を設置したグループを追加した。

参加世帯のグルーピング
(○…提供あり ×…提供なし)

戸数
(戸)
料金体系 見える化画面
(PC、専用表示端末)
省エネアドバイス
レポート
A 53 スマートプラン ×
B 55 スマートプラン
C 60 従来型料金体系
D 60 従来型料金体系 × ×
E 5 スマートプラン ディスアグリゲーション機器の設置

夏季検証の結果、「スマートプラン+見える化+省エネアドバイスレポート」を導入したグループで、夏季需給ひっ迫時間帯におけるピークカット(kW低減)効果が11.1%、省エネ(kWh削減)効果が6.9%という結果になった。「スマートプラン+見える化」を導入したグループでは、夏季需給ひっ迫時間帯におけるピークカット(kW低減)効果が6.6%、省エネ(kWh削減)効果が4.9%という結果だった。両グループでは、「30分単位の電力消費量(kWh)」及び「瞬時値(その瞬間の使用電力(kW))」それぞれを表示できる見える化サービスを提供した。

今後「プラウド船橋 三街区・五街区」(総戸数:686戸)においても同様の省エネ調査を予定(2014年1月~11月)しており、現時点で約260戸強の参加応募を得ている。全対象街区の当該調査への参加者は約500戸となり、同等住戸性能を有した集合住戸群での省エネルギー実証としては、日本最大級となる。

なお、本調査は、共同研究機関として一般財団法人電力中央研究所(東京都千代田区)の参画を得て、アドバイス自動生成システムの開発や、学術的・中立的な効果検証を行っている。

使用電力データを分析し、各戸に適した省エネアドバイスレポートが送付される

使用電力データを分析し、各戸に適した省エネアドバイスレポートが送付される

また、本サービスは、インフォメティス(東京都港区)より技術提供を受け、夏季実証において、性能検証を進めてきたが、4月より、実サービスとしての利用を想定したトライアルとして、一部対象世帯へサービスの提供を行う。また、今後、専有部にとどまらず、共用部でのサービス利用も見込み、検証を進めていく。

「プラウド船橋」では、野村不動産とFNJが共同で開発した、電力消費のピークシフトを目指すマンション・エネルギー・マネジメントシステム「enecoQ(エネコック)」を採用している。専有部では、HEMSとスマートメーターを設置し、新電気料金「スマートプラン」を導入する。電気の同時利用を控え料金が割安になることで、電力利用のピークシフトを促す仕組みとなっている。この試みは居住者に無理なく省エネ行動を習慣化させ、持続可能なシステムとして今後普及促進されることを意図している。

ディスアグリゲーション技術とは、従来の電力見える化における「使用電力総量の見える化」「規定回路(ブレーカー)毎の見える化」をより発展させ、電力波形から何の家電かを自動識別、様々な家電を個別に電力使用量を計測、見える化する新しい技術をいう。

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