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静岡県のスマートタウン、エネファームによる電力融通システム採用 電力購入6割減

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静岡ガス(静岡県静岡市)は、東レ建設(大阪府大阪市)が静岡県東部で計画中のスマートタウンに、家庭用燃料電池エネファームを活用したマンション内電力融通システム「T-グリッドシステム」が採用されたと発表した。

「T-グリッドシステム」は、静岡ガスが東レ建設の協力の元で開発・構築したシステム。本システムは電力の一括受電とエネファームを組合せ、マンション内で電力の融通を行う技術で、更なる省エネとCO2削減を可能とし、外部からの電力購入量(系統依存度)の大幅な低減を実現する。外部からの電力購入量の低減率は約60%を見込む。

東レ建設は、本システムを導入した、分譲マンションと一戸建を複合したスマートタウンを計画している。完成予定は2017年度(1期工事:2016年度、2期工事:2017年度)。分譲マンションで本システムを導入するのは、日本で初めての取り組みとなる。

スマートタウンの計画概要

  1. 「T-グリッドシステム」の開発協力および導入。
  2. 太陽光発電蓄電池による通常時の省エネルギーと災害時(停電時)の電力供給。(エネルギーセキュリティの構築)
  3. HEMS(ホームエネルギー管理システム)、MEMS(マンションエネルギー管理システム)の導入による、各住戸や共用部のエネルギー(電力、ガス、融通電力量など)の見える化。
  4. 機器の遠隔発停や最適な制御と地域情報・生活支援情報などサービスの提供。
  5. 通風の配慮、自然光の導入、緑化の充実など自然を活用した質の高い環境の確保。
  6. 緊急時(災害時の断水)を想定した給水の確保。
  7. コミュニティラウンジやコミュニティパーク、防災倉庫・防災設備の設置。

静岡ガスは、下記のエネルギーシステムの開発および構築とエネルギーサービスを提供していく。

  1. 「T-グリッドシステム」の開発および構築。
  2. マンション各住戸へのエネファームの供給。
  3. マンションへの一括受電サービス事業による電力の供給。
  4. 電力、ガスなどの料金一括請求システムとHEMSを活用した各住戸へのエコレポートによるトータルエネルギーサービスの提供。

「T-グリッドシステム」の導入効果

一般的なマンション設備に比べ、以下のような効果が期待できる。

  1. 一次エネルギー削減率:約25%(建築物におけるエネルギー消費量ベース)
  2. CO2削減率:約30%(建築物におけるエネルギー消費量ベース)
  3. 外部からの電力購入量(系統依存度)の低減率:約60%
  4. エネルギーコスト削減率 :約30%(電力融通の売買取引によるコスト削減効果は除く)
  5. 居住者の節電意識の向上とコミュニティの形成にも繋がる。

「T-グリッドシステム」の概要

エネファームは家庭内の電気の使用量に応じ、発電出力を制御する。ただし、エネファームの最大発電出力は750Wであるため、家庭内の電気使用量がそれを超える場合、不足する電力は外部から購入する必要がある。本システムは、このように電気が不足する家庭に対し、発電余力のある他の家庭のエネファームから電気を融通する。

具体的には従来通りのエネファームの制御に加え、マンション全体の電気の購入量を計測し、発電余力のあるエネファームの出力を上げることによって、マンション全体で不足する電気量を賄うことができる。

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