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奈良県・當麻寺にLED照明+無線スイッチ 配線不要で文化財保護

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奈良県・當麻寺にLED照明+無線スイッチ 配線不要で文化財保護

ローム(京都府京都市)は、當麻寺(奈良県葛城市)において、LED照明用スイッチとして無線通信技術「EnOcean」を活用したスイッチシステムが採用されたと発表した。このEnOceanスイッチシステムが、日本の社寺に採用されたのは初めて。

国宝や重要文化財を多数収蔵される伽藍三堂(本堂、金堂、講堂)の、LED照明用スイッチとして1月中旬に設置を完了し、電源・配線・メンテナンスが不要となり、歴史的にも価値の高い建造物を傷つけない。

EnOceanスイッチシステムとは

EnOceanスイッチシステムとは

EnOcean技術は、運動、圧力、光、温度や振動のわずかな変化から作られたエネルギーを利用するエネルギーハーベスティング技術をベースにしたソリューション。今回採用されたEnOceanスイッチシステムは、ボタンを押したエネルギーを電気に変換して、発生した電気で無線を飛ばし、離れた場所の照明を点灯させるもの。

當麻寺は飛鳥時代に創建され、白鳳・天平様式の大伽藍を有しており、金堂の弥勒仏や四天王などの白鳳美術をはじめとした歴史的に重要な寺宝・文化財を多数収蔵されている。2013年4月~6月に開催された特別拝観「灯り荘厳~LEDで拝する當麻寺のみほとけ」において、伽藍三堂(本堂、金堂、講堂)の堂内にLED照明を仮設置されたところ、好評だったことから、今回の正式設置に至った。

正式設置にあたり、歴史的にも非常に価値の高い建造物への影響が懸念されたが、スイッチまでの長い配線工事や電池などの電源確保が不要なEnOceanシステムを採用することで、文化庁の工事認可も得ることができた。なお、本事業においてLED照明はシーシーエスの「自然光LED照明」を使用し、照明演出の設計施工を灯工舎が実施した。

このシステムにより、暗いお堂の中ではよく見ることのできなかった本堂の當麻曼陀羅図厨子(国宝)や金堂の弥勒仏坐像(国宝)など「當麻寺のみほとけ」の新たな表情、魅力をつぶさに見ることが可能となった。

「EnOcean」の無線通信技術は、ヨーロッパで高い評価を得ており、既にビルの照明スイッチなどで40万棟以上の採用実績がある。こうしたビル用や家庭用エネルギー管理システム(BEMS/HEMS)市場に限らず、歴史的建造物への設置も進んでおり、今後、日本の寺社においては、照明スイッチのほか、盗難・不法侵入防止などセキュリティ用途での採用も期待される。

ロームは、、2012年10月にアジア企業として初めて、エネルギーハーベスティング無線技術を国際的に普及させることを目指す「EnOcean Alliance」の主要メンバーであるプロモーターに就任している。今後も、このプロモーターの立場で他のメンバー各社と緊密に協力するとともに得意とする無線通信技術や各種センサ技術、低消費電力技術を提供することで、バッテリーレス・ワイヤレスセンサネットワークの発展・拡大に取り組む考えだ。

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