一般社団法人家畜と農地の管理研究会とサウスカロライナ大学は、福島第一原発20km圏内において飼養管理されている牛の被ばく量とDNA損傷の関係を明らかにする共同研究を開始した。
今回の研究は、かつてのチェルノブイリでも今の日本でも、類を見ない放射能汚染の最前線で行われている世界初の研究となる。共同研究の概要については、2月19日(水)に東京大学にて開催されるシンポジウムにて公開される。
チェルノブイリが世界から注目されてきたのと同様に、福島は後世のための重要な研究の場として世界的に注目されている。チェルノブイリ原発事故においても多くの研究が行われたが、低レベル被ばくの影響に関して議論はあるものの、科学的データはない。特に、大きな動物の放射性物質の体内分布、体内動態のデータは福島において世界で初めて得られている。
家畜と農地の管理研究会の正式名称は「東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会」。福島第一原発20km圏内の畜産農家12軒、約280頭の牛と研究者と獣医師が復興・再生に向けた活動を行っている。
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