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紫外線を可視光に変換する封止シート 太陽電池の出力を約2%向上

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紫外線を可視光に変換する封止シート 太陽電池の出力を約2%向上

日東電工(Nitto)は、紫外線を有効利用し太陽電池の効率アップに貢献できる太陽電池用封止シートを開発したと発表した。2014年度下期に販売する予定。

この封止シートを太陽電池モジュールに使用することで、従来はUV吸収剤により吸収し、発電に寄与していなかった紫外領域の光を95%以上の効率で可視光に変換、発電素子に入射する光を増加させることができ、モジュール出力を2%程度高めることができる。

新技術「レイクレア」を搭載した太陽電池用封止シート

従来はUV吸収剤により吸収していたが、新素材は紫外領域の光を発電効率の高い可視光に変換できる

今回開発したのは、特定の波長の光を高効率で別の波長に変換する新技術「レイクレア」を搭載した太陽電池用封止シート。実用レベルでは世界初となる本技術は、材料である封止シートを変更するだけで、太陽電池の効率アップに貢献するもので、新規設備の導入などは一切不要で、簡単に導入することができる。

同社では太陽電池封止シートとしての販売に加えて、太陽電池封止シート用添加剤としての販売も視野に入れている。両形態における販売目標として、2015年度は10億円、2018年は100億円を掲げる。

本技術の特長をまとめると以下の通り。

(1)高い紫外線吸収能力

通常のUV(紫外線)吸収剤を含んだ封止シートと比較して同等以上の紫外線吸収能力があるため、モジュール内部の部材の劣化を十分に防いだうえで、出力向上を図ることができる。

(2)高い量子変換効率

紫外光から可視光に変換する際の量子変換効率が95%以上あり、波長変換による光子のロスがほとんどない。

(3)高い耐久性

太陽電池モジュールでの長期使用を想定した加速試験で、特性の低下がほとんどない。

(4)新規設備の導入が不要

新たな設備を導入する必要がなく、材料を変更するだけで出力アップが可能。

新技術「レイクレア」を搭載した太陽電池用封止シート

新技術「レイクレア」を搭載した太陽電池用封止シート。紫外光を高効率で可視光に変換する

太陽電池は、省エネ、CO2削減、再生可能エネルギーへの関心の増大などを背景に普及し始めているが、未だ各国政府の補助金に支えられている側面もあり、更なる普及には変換効率の向上、コストの低減等が大きな課題となっている。同社では従来発電に寄与していなかった紫外領域の光に着目。これを有効利用することで変換効率を向上させる製品の開発を行った。

同社では、シートやフィルムにさまざまな機能を付加することで、エレクトロニクス業界を中心に、自動車、環境関連および医療関連などの領域に幅広く事業を展開している。同社グループは、環境や新エネルギー分野における新しい事業の創出に向けて技術開発を進めている。

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