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ガスエンジンヒートポンプでビルのBCP 非常時以外も4割省エネ

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ガスエンジンヒートポンプでビルのBCP 非常時以外も4割省エネ

大阪ガスは、兵庫県神戸市の自社ビル(葺合事務所東館)において、非常用発電機を持たない小規模なビルでも、災害等による停電時にも電力供給を継続できる簡易なシステムを導入し、2月より本格的に運用を開始したと発表した。

葺合事務所東館(葺合ビル)は鉄骨造で3階建て。延床面積は2,147.79平方メートル。2013年3月から建築工事に着手し、11月に完了。試運転・調整期間を経て本格運用を開始した。

今回、葺合ビルに導入したのは、災害発生時に必要最低限の事業活動を継続することが可能となる仕組み「BCP-Lite」。また、「BCP-Lite」の他に、省エネ性、快適性を向上させる仕組みを採用し、2カ月間で一般的な業務用ビルと比較し約40%の省エネ効果を得ている。

BCP-Liteは、非常用自家発電機の設置が義務付けられない小規模(3,000平方メートル程度以下)業務用ビルにおいて、自立運転型ガスエンジンヒートポンプ(GHP)を活用して、災害等による停電時にも電力供給を継続するシステムの総称。GHPに加え、電力供給の補助やユーザーの利便性向上を目的として、以下の4つのオプションを選択できる。

1.電力供給の補助

  1. LPGエア(※)を用いる非常時の燃料供給バックアップ機能
  2. 太陽光発電の自立運転機能

2.ユーザーの利便性向上

  1. 災害対策拠点室などの重要設備への優先的な電力供給機能
  2. BCP発動時に使用可能な電力量等を「見える化」した機能

※LPGエアとは、LPガスと空気を混合させることで都市ガス13Aと同じ燃焼特性を持たせたガス。13A用のガス機器の燃料として利用が可能になる。

葺合ビルでは、GHP2台に加えて、上記オプション機能を全て採用している。これにより、災害等によって電力などのエネルギー供給が完全に停止した場合にも、必要最低限の事業活動を継続するためのエネルギーを1日分以上確保することができるようになった。

省エネ性、快適性を向上させる仕組みとしては、天井に取り付けた画像処理センサによる空調・照明制御システムや、エネルギー利用の無駄を発見する仕組み、GHPの排熱を利用したデシカント空調システムなどを採用した。その結果、2013年12月以降の2ヵ月間で、前述の省エネ効果を得ている。今後もその効果を検証していく。

今後、大阪ガスグループは、小規模業務用ビルの非常時の事業継続をサポートするための簡易なシステムとして、BCP-Liteの提案を進めていく。従来実施してきた省エネ提案に、BCPの考え方も加えることで、低炭素社会の実現および事業継続性の向上に貢献していく考えだ。

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