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近畿大と大阪ガス、マレーシアで「バイオコークス」の生産実証を開始

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近畿大と大阪ガス、マレーシアで「バイオコークス」の生産実証を開始

近畿大学と大阪ガスエンジニアリング(OGE)は、マレーシアでパーム椰子原料「バイオコークス」の生産実証の導入試験を開始する。

今回の試験では、海外で廃棄されている未利用のパーム椰子由来のバイオマスを原料としてバイオコークスを製造する。従来の国内生産に比べて、原料の調達が容易で原料価格も安いため、大幅な製造原価の削減が期待できる。海外でのバイオコークスの製造試験は、国内の事業者及び大学としては初の試みとなる。

具体的には、OGEは新たに開発されたバイオコークス連続製造装置のパイロットプラントをマレーシアの協力企業に設置し、サンプル製造試験(年間650トン程度)を約2年間実施。現地での導入試験が成功すれば、本格的実用化開発として引き続き商用プラントを建設し、バイオコークスの量産化及び日本国内の溶解炉等への販売を目指す。なお、同試験は、パームバイオマスの用途拡大、 バイオマス燃料による環境改革を推進する事業として、 マレーシア投資開発庁からも期待されている。

バイオコークス製造法

【バイオコークス製造法】
バイオコークスは、(2)加圧―(3)加熱過程を同時に行い、バイオマスに含まれる水蒸気のエネルギーを利用して形成する最新固形化技術。製造条件は、加圧力20MPa(直径10cmでは16トン)、加熱温度180℃程度で熱と圧力を加え、(4)冷却過程で約30℃まで温度を下げる。材料充填から成形まで約1時間程度のサイクルで製造が可能。(1)充填工程前の前処理では、約1-3mm程度まで原料を粉砕、初期含水率を約5-15%程度まで調湿し、投入条件を整える。

同試験において、近畿大学はこれまでの知見を生かし、短時間で効率よくバイオコークスを成形する条件の選定を行う。OGEはLNG(液化天然ガス)プラントや水素製造プラントなどの設計、建設を行う総合エンジニアリング事業に加えて、石炭コークスを使用したコークスベッド式汚泥溶融炉の建設・運転管理も行っており、実証試験ではそこで蓄積したコークスに関する技術、ノウハウを生かし、バイオコークスの実用化に取り組む。

「バイオコークス」は、飲料工場から大量に排出・廃棄される「茶かす」をはじめ、ほぼ全ての光合成由来バイオマスから製造可能で、製鉄・鋳造炉で燃料として使われる石炭コークスの代替となる、新しい固形燃料。

【参考】
近畿大学 - マレーシアで、パーム椰子原料「バイオコークス」の生産導入試験を開始

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